6 nights / 7 days, one-way from Yokohama (Tokyo, Japan) to Naha (Okinawa Island, Japan)
MSCクルーズ · MSCベリッシマ

6 nights / 7 days, one-way from Yokohama (Tokyo, Japan) to Naha (Okinawa Island, Japan)

mr. ranpou さんの20回目の乗船記

mr. ranpou
mr. ranpou

2024年2月4日 投稿

742

出航日

2024年1月7日

日程

7日間

同行者

家族

客室

内側

2.6

総合評価

食事

2.0

サービス

2.0

客室

2.0

船内施設

2.0

航程と寄港地

この航程マップはイメージです。実際の航路や寄港順は変更となる場合があります。

寄港地リスト

  1. 1

    横浜

    Yokohama (Tokyo, Japan)

  2. 2

    基隆 / 台北

    Keelung (Taipei, Taiwan)

  3. 3

    基隆 / 台北

    Keelung (Taipei, Taiwan)

  4. 4

    石垣島

    Ishigaki Island

  5. 5

    那覇(沖縄)

    Naha (Okinawa Island, Japan)

1

寄港地

日本

00:22 発

4

寄港地

台湾

00:13 着

5

寄港地

台湾

00:18 発

6

寄港地

日本

00:07 - 00:17

乗船記

このクルーズを選んだ理由

基隆や台北は何度も行っており、もう敢えて行かずとも良いと思っていたが、母が高雄や台南なら興味があると言っていて、基隆に一泊停泊するこの航程に興味を持った。台湾高鉄を利用して高雄へ行けると。値段が安かったのが決め手。

食事

2.0

●Le Cerisier(桃の木:無料)  予約時、遅い時間の夕食を希望していたが、17:30と早い時間にされてしまっていた。(逆に前回は、早い時間を希望したのに遅い時間にされた。)  6人掛けのテーブルに、4人のグループと同席となった。クリスマスクルーズの際は、食事の提供が遅く、夕食で2時間以上かかっていたが、今回は乗客が少ないようで、1時間少しで終えられた。 ●Marketplace Buffet(無料)  クリスマスクルーズの時とはメニューが変わっていたので、最初は良かった。しかし、やはりこのクルーズを通しては変化が無く、直ぐに飽きた。また、夕食の時間が終わった後、深夜にかけてピザしか食べ物が無くなる時間があり、他の船と比べると夜食は貧弱だと感じた。  なお、デッキ15後方に屋外の席があり、ここは眺めが良いのにあまり混まないので、ビュッフェ利用時の穴場だった。 ●Light House(無料)  6:30-8:30が朝食営業時間で、ビュッフェが混みそうな下船日の朝食で利用。7時過ぎに行ったが入口に行列が出来ていた。空席が沢山あるのが見えるのに、何故かお客をなかなか入れず、並んでいるお客からは「何で入れないの?」という不満が出ていた。入口の案内係は、お客にずっと背を向けていたのが印象的。ちょっとよく分からない対応だった。  ホットチョコレートをオーダーしたら、粉末のパックからカップに入れてお湯を注ぐものが出てくるのだけど、これはマグカップサイズ用なのに、卓上にあった小さいコーヒーカップを使われてしまい、超濃いホットチョコレートにされてしまった。

サービス

2.0

●車椅子対応あれこれ ・乗船前  大黒税関正門前バス停でバスを降りる際、同行の母が転倒し腰を痛め、歩けなくなってしまった。少し休みたいと言うも、そのバス停にはベンチ等が無く、バスの運転手さんが「循環バスだから15分でまた戻るから、とりあえずバスに戻って車内で休んで良いですよ」と言ってくれ、お言葉に甘えることに。  ぐるっとバスが巡回し、今度は大黒税関前バス停で下車(こちらはベンチがあった)。母はまだ歩くのが辛い状況だったが、ゆっくりとクルーズターミナルを目指した。(この時点で、まさか背骨を圧迫骨折しているとは思いもしなかった。)  すると、遠くから様子を見ていた、港湾管理の会社の警備スタッフのおじさんが、近づいてきて声をかけてくれた。なんと、バスでの出来事がもう無線で伝わっており、母を心配してくれていて驚いた。車椅子を依頼しようかと言ってくれたので頼んだところ、同じ会社の方が車で迎えに来てくれたので、母を運んでもらうことに。1人しか乗れないと言われ、自分は徒歩でクルーズターミナルへ。  荷物を預ける場所で母と合流すると、今度はMSCが船内から車椅子で迎えに来てくれるという話になっていた。乗船しても痛みが酷ければ船の医務室に行くようアドバイスされ、車椅子をアシストしてくれるスタッフに任せたところ、チェックインから乗船まで優先扱いとなり、待合室で待つことなく直ぐに客室まで運んでもらえてしまった。非常に助かり、ここまで助けて頂いた方々に感謝の気持ちがわいた。 ・乗船後  客室でしばらく休んでも痛みがひかないというので、レセプションに電話し、メディカルセンターでの診療を希望したいので車椅子をまた貸して欲しいと伝えた。すぐに手配してくれそうな返事で安心したが、それから40分以上は待ったと思うが全然車椅子は届かなかった。再度レセプションに電話すると別の人が出て、車椅子の目的地を聞かれ、メディカルセンターと答えると、もう今日はやってませんよと言われ驚いた。その約10分前で、メディカルセンターの営業時間が終わっていた。緊急なら対応するけどどうしますかと聞かれ、母は「時間外では迷惑だから行かない」と言い出してしまい、翌日の営業を待つことになった。翌日メディカルセンターでレントゲン等様々な検査を受けたが、何でもっと早く来なかったのかと言われ、なんとも納得のいかない気分になった。 ・車椅子  車椅子アシストが来なかったことから、必要に応じて一時的に車椅子を借りるのではなく、クルーズを通して船内で利用できる車椅子を借りておく必要があると感じた。レセプションで借りることとなり、デポジットとしてUS$250支払い。正常な状態で返却したら返金されることと、船外には出せないと説明を受け、車椅子番号を控えられた。ところが、メディカルセンターの手配で基隆の病院に行く際、その車椅子のまま船外まで移動させられてしまった。現地で病院や通訳の手配をするエージェントが税関より手前で待っていたが、車椅子が必要という情報が伝わっておらず、クルーズターミナルの外のタクシー乗り場まで使える車椅子も無いので、そのままの車椅子でタクシーに乗り換えるまで移動することに。メディカルセンターのスタッフがタクシーに乗る前まで一緒だったので、その人に車椅子を託してタクシーに乗ったのだけれど、病院から戻った際、タクシーまで迎えに来た車椅子は番号が違っていた。US$250を没収されては困るので、レセプションに車椅子が違っていることを伝えたところ、元の車椅子はどこに置いたのかと聞かれ、メディカルセンターのスタッフが一緒だったがどこに置かれたかは知らないと返答。見つかったら今のと交換すると説明を受けた。しかし連絡がなく、再度電話し確認すると、今の番号違いの車椅子を使用し続けて良いとの説明に変わった。 ・下船への下調べ  後日、那覇での下船日が近づいて、沖縄での予定を全てキャンセルして下船後は空港に直行することになった。空港までの移動手段をタクシーにするか、船が案内してるシャトルバス(US$10)にするか迷い、シャトルバスの受付をしていたエクスカーションデスクに質問へ。船からバス乗り場まで、車椅子が借りられるのか、距離はどれくらいか等聞くと、今度の那覇はベリッシマが初めて接岸する那覇第二クルーズバースという新しい場所で情報が全くないから分からないという返事。でも、船の車椅子は返さなければならないから、バスまでは歩くしかないと言われ、軽く絶望。今度はレセプションへ、那覇第二クルーズバースでは車椅子を借りられないのかと質問に。対応してくれたスタッフは、まず端末でネット情報等を探してくれたけれど見つからず、現地に電話。いくつかかけてやっと繋がった電話で、他の電話番号を教えられ、さらに電話。が、電話出ず...という感じでかなり待たされた。その様子を横で見ていた日本人スタッフの方が、みかねて加わって、船の車椅子のままタクシー乗り場まで行って良いという了承を裏で取ってきてくれ、ホッと安心。下船時、車椅子利用者だけベリッシマラウンジに集合になるので、そこでスタッフがアシストする別の車椅子に乗り換えて、今の車椅子は返却という説明だった。 ・下船前日  ところが下船前日、部屋に封筒が届く。そこには、車椅子を今夜23時までに返却しろとの書面が入っていた。仕方ないので、時間前にレセプションへ車椅子を返却に。明日の下船の車椅子はどうしたら良いのかと聞くと、意図が伝わらず、ベリッシマラウンジで集合という説明。だから、そこまで客室から車椅子無しに行けないから、下船時の車椅子アシストをお願いしたいのですよと言うと、やっと理解してもらえた。結果、そのアシストはできないので、今返却した車椅子をまた貸すから、下船の集合場所まで使って良いという話に。デポジットのUS$250はもうキャンセルしたから、大丈夫ですよと。(なら前日に返却しろなんて手紙よこすなよと。デジャブかと思った。2019年にMSCスプレンディダ乗船した時も、こういう無駄な呼び出しで何時間も無駄にしたなと...) ・下船当日  下船時間は最終組の11:30で、人がまばらとなった船内をベリッシマラウンジへ。しかし、下船用の車椅子を持っているようなスタッフは居ない。あれれ...これじゃ借りてる車椅子返却できないぞと。しばらく困ってウロウロしてたら、少し離れた場所にいたスタッフが近づいてきて、下船は何番ですかと言うので答えると、じゃあ下船いいですよと。いやそうじゃなくて車椅子が...と思ったけれど、その人が車椅子を押してくれるので、任せることに。途中、タクシー乗り場までこのまま車椅子使って良いのか聞くと、全然大丈夫という答え。前日のレセプションでの説明と違うけれど、もう任せてタクシー乗り場まで運んでもらった。  タクシー乗り場の長い行列を横目に車椅子はまた優先ということで、直ぐにタクシーに乗車させてもらえた。ここまで車椅子を押してくれた彼に、日本円で悪いけどと、1000円札をチップとして渡した。  一人一人のスタッフはその場その場で良い対応をしてくれるのに、その情報は共有されず、いちいち聞いていた話と違う状況になることに振り回される結果となった。情報共有や申し送りがなってないのは、組織的な問題なのだろう。 ●パスポート  今回の予定では、基隆の1泊を利用して高雄など台湾高鉄で旅行するつもりで、海外からの旅行者用の安い周遊パスを予約していた。このパスの受け取りにはパスポート本体で入国スタンプ等の確認が必須とされているので、下船前に返却されるか乗船初日にレセプションで質問(直前のクリスマスクルーズでも同じ質問をしたが、パスポート本体が返却されると言われたのに台湾ではコピーしか渡されなかった。)したところ、パスポート本体が返却されるから大丈夫だと言われた。ところが後日、結局台湾下船用にパスポートコピーを渡され、またか!となった。レセプションに確認すると、案の定、本体は返さないと言われてしまった。クリスマスクルーズと全く同じで、レセプションスタッフの説明が間違っていたという結果。  しかも、同行の母が怪我をした関係で、この時点で船のメディカルセンターが現地エージェントの手配済で基隆の病院で検査を受けることになっており、パスポートや医療保険の書類を持参するよう言われていたのだけれど、そういった事情はレセプションで共有されていなかった。(メディカルセンターにて、パスポートが返却されず困っていると伝えても、それは自分で解決して下さいと突き放された。)  このパスポートがコピーしか渡されないというのはかなり問題で、台湾高鉄の周遊パス以外で考えてみても、台湾1泊は外泊が許されているのにホテルでパスポートを求められることが想定されていない。また、0泊でも、台北の観光スポットである総統府等は入場に身分証明書の提示を求めらるわけで、ここでパスポートを見せられないということになる。他に使える身分証が無ければ、入場を諦めるしかないかもしれない。コピーなのは台湾のイミグレーションの指示とのことで、病院で必要と言ってもイミグレーションに確認しないと渡せないということで待たされることになった。  基隆寄港前日、レセプションから電話で呼び出され、日本人スタッフの方からパスポート本体を返却するので書類にサインをということだった。受け取りに行くと、「途中下船宣言書」的な名前の書類にサインをすることに。もしも基隆の病院で下船の指示が医師から示された場合、これで旅行が中断することになってもクルーズ代の返金を請求しないとか、そういうことに同意する書類だった。控えが無かったので、サインした書類の写真を撮ろうとしたところ、内部書類なので許可できないと言われてしまったので、色々書かれていた詳細は忘れてしまった。(署名させた書類の複製を認めないこと自体、変な話。)  なお、受け取ったパスポートには、まだ台湾に到着する前日だというのに、翌日の日付で既に台湾の入国スタンプが押されていた。 ●印刷・ビジネスセンター  母が怪我した関係で、旅行保険会社から医師に書いて欲しい書類というのがメール添付のPDFで送られてきたので、USBメモリに入れてレセプションに持参し、印刷させて欲しいと頼んだが断られた。そこで、ビジネスセンターは印刷出来るとパンフレットに書いてあったのを思い出し、利用したいと言ってみたが、これも断られた。  どうやら、日本の旅行代理店がビジネスセンターを占有して使っているようで、一般客は全く使えない状況だった。こちらは怪我人の保険のためだと言っても、対応は変わらなかった。(本当に酷い船だと思った。)  この後、上記のパスポートの件があり、レセプションの偉い人にやっと怪我人の存在が認識されたようで、基隆到着前日のパスポートを受け取った日の深夜、もう一度レセプションで掛け合ったところ、指定のメールアドレスにファイル添付して送れば印刷してくれるという話になった。  指示通りメールで送ってしばらくすると、印刷できたから取りに来るようレセプションから電話を受けた。が、レセプションで印刷物を取りに来たと言うと、この話を知らないスタッフに当たってしまい、印刷は有料だとか言われてまたややこしく。もう印刷されてるものを取りに来たんだよと少し揉めてたら、話を分かってる人が通りかかって、印刷物入れて既に準備されていた封筒を渡してもらえて一件落着。お金は請求されなかった。(が、有料で印刷するサービスがあったなら、最初に印刷断った奴はなんだったんだと、本当に呆れた。ウィルス等のセキュリティ対策としてUSBメモリの使用を禁止としている可能性はあるが、それでもメール添付なら有料で受け付けているというなら、断る前にそう案内すべき。これは、たまたま無知なスタッフに当たってしまったのではなく、断ったスタッフは裏の部屋の誰かに確認に行っていた。確認して、やはり駄目だと言われた訳で、レセプションのチームとしての問題だろう。) ●MSCボヤージュクラブ  自分はシルバー会員で、特典の「無料の新鮮なフルーツバスケットをキャビンにお届け (クルーズ中1回、1キャビンに1つ)」というものがあるはずだったが、何も届かなかった。レセプションで何かのついでに質問したら、届かなかったら客室担当に催促するようにと。ビュッフェ行けばフルーツ食べられるわけで、面倒なので催促まではしなかった。 ●カジノ  直前のクリスマスクルーズで酷い対応をされた(詳しくはそちらのレビュー参照のこと)ので、その下船後に届いたMSCからのアンケートで、長文の苦情を書いていた。これが効果があったのか、前回オープンしていなかったブラックジャックのテーブルが、今回はちゃんとオープンしていた。ところが今度は、そこで遊んでいた1名の日本人客に問題があった。他人がプレーに参加することを拒否するという、あり得ない態度を取られた。  まずある日、オープンしているブラックジャックテーブル(ミニマムUS$25、マキシマムUS$500)に女性3名、男性1名が座っていて、プレーしているのは男性だけだった。彼は、最後のボックスでテーブルリミットの500ドルを何度もベットしていて、女性らはそのプレーを見学しているだけで、ブラックジャックには詳しく無さそうな会話をしていた。何で女性らが参加しないのか少し不思議だったけれど、しばらく何ゲームか見た後、最初のボックスが空いていたので着席した。すると彼は、急にソワソワしだし、掛けるのをやめてしまった。まあ、高額賭けてると流れが変わるのを嫌がるのは分かるし、少し様子を見るというのも珍しくないので、最初は特に気にしなかった。そのうち、チップを残して席を立たれたが、こういうタイミングで休憩に行くのもよくあること。まだ気にしていなかった。ところが、しばらくして戻ってきた彼は、着席してもゲームに参加しなかった。そして、女性らとの会話で、こちらが終わる(負けて去る)までプレーする気が無いのが分かった。なんだそれ。  自分が負けるのを4人から待たれているという状況は、非常に耐え難いものがあったが、他にオープンしているブラックジャックは無い。皆と楽しくブラックジャックで盛り上がりたかったが、孤独に30分程で負けた。席を立つと、彼はゲームを再開した。  最終日の夜、また同じ彼が、唯一オープンしているブラックジャックテーブルで、一人でプレーしていた。嫌だなと思いつつも他にテーブルが無いので、せめて一応儀礼的に挨拶だけはしようと、「ここ参加して良いですか」と言ってみた。(これは、流れを気にするプレーヤーの多いブラックジャックではよくある挨拶。VIPルームならともかく、平場のテーブルのプレーヤーには他人が参加することを断る権利などそもそも無いので、「お気遣いどうも」という感じで「もちろん」と答えるのが普通。20年以上様々な国のカジノで遊んできたけど、この挨拶で断られたことは一度も無かった...この時までは。)  ところが、彼が首を横に振ったので吃驚。ただの儀礼的な挨拶のつもりが、聞いて断られたのに座るわけにもいかない。しかし、他にオープンしているブラックジャックは無いし、最終日。諦める選択肢もない。(このテーブルでブラックジャックがオープンしてるの、そもそも自分が前回苦情を上げたお陰もあるだろという思いも少しあったw)とりあえず、非礼な彼のプレーを見学することにした。  見ていると、負けると感情的に激しく体を震わせていて、熱くなっているのが分かった。100ドルチェックを大量に積んで遊んでいるのに、ディーラーにチップを渡すところを一度も見ない。こういうお客相手のディーラー可哀想とか思っていたら、ピットボスが声をかけてきた。前回乗船時、最後に揉めたピットボスだった。  こちらを良く理解しているので、「ブラックジャックやりなよ。」と誘われた。「いや、あの彼は一人でプレーしたいんだよ。」と答えたら、「そんなことないよ。座んなよ。」と。「自分がプレーしたら、彼はゲームを辞めちゃうよ。」と教えたら、戸惑いながら彼を見た。  自分が拒否したことが話題になってると分かった彼は、「どうぞ、やってもいいいですよ、休憩しますから。」的な、これまた上から目線なお言葉。これでやっとピットボスは、状況を理解した。彼のせいで、他のお客が座れずにいたんだと。  慌てたピットボスは、「ちょっと待ってて」と遠くへ。マキシマムを賭ける客のプレーを止めるわけにも、何の落ち度もない客(しかも2週間前のクルーズで苦情書かれた厄介な相手w)にプレーさせないわけにもいかない。もう一卓ブラックジャックのテーブルをオープンするため、ディーラーの手配に取り掛かったと分かった。  その間、こちらが参加せずに立って待っていると、問題の彼はもうプレーを中断し、チェックを置いたままどこかに休憩に行ってしまった。  しばらくして戻ってきたピットボスから、改めて、プレーして良いよとにこやかに促されたた。彼には他のテーブルを準備するとのことで、対応が決まったならと、遊ばせてもらうことに。着席してクルーズカードを渡しながら「300」と依頼。「500じゃないの?前回最終日は500だったでしょ?」とピットボス。(さりげなく、覚えてますよアピール。)苦笑いしながら「今回は300」と断ってサイン。(もうこのクルーズは、怪我した母の介護がメインになってしまっていて、少額で少しでも楽しめれば良いと思っていた。)  「何か飲む?」と聞かれて、サービスかと思って「ブラックコーヒー」と答えたら普通に請求されてしまったけれど、最後のブラックジャックを気兼ねなく開始出来た。(仕事柄つい、自分のせいであのタイプの客のプレーを辞めさせたのでは、カジノに申し訳ないという思いがあった。それをピットボスが、落ち度の無い自分を優先する形で、先のプレーヤーを別テーブルに隔離する対応を取ってくれたので、カジノとして適切な対応をしてもらえたと感じた。)そこからは、変化に富んだ楽しいゲームとなった。  しばらくして戻ってきた例の彼は、こちらのゲームが終わっていないのを見てチェックを整理し始めたが、直ぐに促されて、別にオープンしたブラックジャックテーブルに移動していった。  一部始終を見ていたディーラーは、向こうのテーブルで最初のシャッフルが終わってゲームが始まると、目配せしながら「あっちも始まったよ」と教えてくれた。(心おきなくプレーしなよと言われた気がした。)  その後、何人もディーラーは変わったけれど、ブラックジャック役や大きい金額で勝った次のゲームでチップを賭け金としてベットするいつものスタイルで、皆と楽しく遊ばせてもらった。高額ベットしていてもチップをくれないピリピリした客より、ベットは少額でもチップをくれる客にフレンドリーなのは当たり前。皆直ぐに打ち解けた。  1ハンドと2ハンドを行き来しながら流れを変えて、アップダウンのある、価値ある楽しい時間を過ごせた。あと30分でクローズするよとピットボスに言われた後、クローズを待たずに敗退。最後は、30ドルを自分のベット、5ドルをディーラー分としてベットしオールインして終わった。  翌日の下船前、母の車椅子を押してエレベーターに乗ったら、例の彼と鉢合わせ。ボタンは押してくれたけれど、終始顔をそむけられたので、気まずいとは思っていた模様。 ・クルーズカードでのルームチャージについて  カジノでは、米ドルの現金があればそのままチェックに交換して遊べるが、無い場合は、クルーズカードでルームチャージとして希望の金額分のチェックを得られる。この場合、クルーズラインによっては手数料を数パーセント取られることがあるが、ベリッシマでは手数料は無かった。300ドルなら300ドルの請求。  これは、船内の他の買い物等と一緒なので、クレジットカードへの請求も通常の買い物枠となり、キャッシング扱いにはならない。なので、キャッシング枠の少ないクレジットカードでも問題無い。  注意点としては、引き落としのタイミング。通常、クルーズでの支払いは、クルーズを終えるタイミングで一括してクレジットカードへ請求されると思うが、自分がカジノで300ドル使った際は、その都度の日付でクレジットカードに請求が上がっていた。以前、スプレンディダに乗船した際は、2000ドルを超えたら請求すると説明されていたが、ベリッシマでは異なるようだ。

客室

2.0

前回のクリスマスクルーズで、収納が絶対的に足りないことは分かっていたので、磁石のフック等追加購入して持参した。1人でも収納が足りなかったので、2人では絶対無理。工夫する準備が必要。  枕元のライトの下に、USB充電のポートがあるが、自分のベッドサイドのは故障していて使えなかった。  テレビは、ビデオ・オン・デマンドで映画も見られるようになっていたが、これがまさかの有料。1作品US$9.00だったと思うが、そんな払って観る人いるのかと不思議。

船内施設

2.0

●メディカルセンター  今回、母が乗船前に転倒し、一時は立てない程になってしまった。しかし、本人も背骨を圧迫骨折したとまでは思わず、休めばなんとかなるかと乗船してしまった。そのため、クルーズで初めてメディカルセンターのお世話になってしまった。良い経験なので、詳しく書いてみる。 ・営業時間が短い  9~12時、16~20時しかやっていなかった。乗船初日に母を連れて行きたかったが、レセプションに車椅子アシストを依頼したのに40分待っても来ず、20時までと知らずにキャビンで待っている間に、まさかの営業終了で行けず、翌日まで待つことになった。 ・電話できない  デイリープログラムを見ても内線番号は書いておらず、レセプションに確認したところ、メディカルセンターには電話出来ないとのことだった。緊急の場合は、時間を問わず連絡できる内線番号(緊急医療:115)があるのだが、一度115がメディカルセンターなのかと思って電話してみたが、全く違っていた。メディカルセンターと連絡を取りたいと言っても、115では対応してもらえなかった。  症状や、台湾での病院の手配について等、相談したいことがある場合は営業時間中に直接メディカルセンター(デッキ4船首)に行かなければならず、自分はデッキ11船尾側の客室で、往復するだけで大変だった。  メディカルセンターからは客室に電話がかかってくることが何度もあったが、取り損ねたり折り返し確認したいことがあっても、こちらからかけることが出来ないというのが本当に厄介だった。 ・診察と対応  2日目午前、メディカルセンターに母を車椅子で連れて行き、レントゲン等色々と検査してくれたが、解像度が低いとかで、骨折を断定するまでの診断は得られなかった。それでも、背骨の骨折の疑いが強いので、コルセットが必要となったのだが、メディカルセンターにあった在庫のコルセットはどれもサイズが小さく、母には使えなかった。  翌々日の次の寄港地である基隆の病院で検査を受ける必要があるとされ、それまで客室のベッドで安静にという指示と、鎮痛剤(効き目は無かった)を処方されたが、骨を固定するような処置は全くしてもらえなかった。(後に、日本のかかりつけの整形外科に台湾から電話した際、コルセットが入手できなくとも、大きいタオルで巻くだけでも良いと教わり実行したが、メディカルセンターの医師にはそういう知見が無かった。)  夕方、客室に電話があり、台湾で病院等の手配をするエージェントからの書類に本人のサインが必要なので、メディカルセンターに来るようにという電話があり驚いた。母は、痛みに耐えながらベッドから起き上がるだけで30分以上かかるようになっていたし、ベッドで安静にと指示したのは向こうだ。書類のサインのためだけで本人を呼び出すなんてあり得ないと思い、代理で自分ではダメなのかと問い直した。当初は、代理はもちろん、書類を預かって客室で書かせるのもダメと言われ、どうしたものかと悩んだ。しばらくして再度電話があり、日本人ナースの方が話をつけてくれたようで、書類を客室に持ってきてくれるという話に。客室でサインすれば良いという話に変わって、本当にホッとした。 ・海外旅行保険  この間、並行して海外旅行保険の会社とも連絡を取っており、保険の内容として、台湾の現地サポートで台北の病院で受診することが可能だがどうするかと聞かれていた。そこで、もしも保険会社のサポートを受ける場合はどうなるかと、メディカルセンターで質問してみた。すると、船で手配する台湾のエージェントを使わないのなら、まず船での治療を一切拒否する書類にサインする必要があると言われ驚いた。船内で治療が受けられないのでは困るのと、それで下船させられるのも怖いので、旅行保険のサービス利用は諦めた。  保険会社からは、船が手配する現地エージェントの手数料は補償対象外と言われていて、クルーズ旅行における旅行保険のあり方に疑問を感じた。(それでも一応、現地エージェントから領収書をもらったところ、その内訳の一項目として日本語通訳の記載があり、保険会社は医療通訳の費用としてなら出せると言ってくれ、最終的にエージェントの手数料を全て払ってくれた。) ・台湾ポートエージェンシー  台湾では、こういうケースでは台湾ポートエージェンシーというものが対応することになっていると、メディカルセンターで説明を受けた。船医がエージェントと連絡を取り、予め契約書類が送られてきて署名させられたが、そこには当日持参する書類や、支払い方法の説明があった。ところが、この文言に不備があった。  病院での治療費等の他、タクシー代、エージェントの手数料(US$100)の支払いについて、「現金またはクレジットカード」とあり、クレジットカードで良いならと安心していた。しかしタクシー乗車早々、タクシー代を現金で払ってと言われて吃驚。下船からタクシーまでメディカルセンターのスタッフとエージェントに付き添われ直行したので、現地通貨を入手する暇など無かった。おまけにUS$なんて、船内でなら現金を準備するのは楽だったのに、台湾で円からUS$に交換なんてどこですれば良いのやら。エージェントには、クレジットカードで済む文言だったのだから現金は無いと言ったら、確かに分かり辛くて申し訳ないと謝られたが、いずれにしても現金が必要な状況に変わりは無かった。とりあえず、タクシー代は立て替えてもらい、病院から戻ったら港の両替所でなんとかするということに。しかし両替所では、エージェント手数料のために円からUS$に両替して欲しいと言ったら、最初は断られてしまった。その後エージェント自身が交渉し、円→NT$→US$と両替してもらえたが、レートが適切だったのかよく分からない。クレジットカードが使えたのは、病院での支払いだけだった。  なお、エージェントはイミグレーションより手前、船側にテーブルがあって、クルーズ船対応に特化していた。同行する通訳担当の他、病院に先回りしてタクシー到着時の車椅子準備をしたり、診察の予約を終えて順番待ちしていたり、処方薬を受け取りに行ってくれたりと作業分担し、乗客が早急に船に戻れるようチームとしてサポートする体制が出来ていた。海外旅行保険で利用出来る現地サポートでは、そもそも基隆の病院と提携しておらず、台北の病院まで行く必要があり、この様に迅速な対応は不可能だったろう。 ・誤診の上、事実に反する診断書  基隆の病院では、背骨のT12というのが圧迫骨折しているとの診断で、コルセットが必要とも言われたが、何故か病院では手配してくれなかった。旅行は中断せずに船に戻って良いという診断で、なんとか途中下船は免れたけれど、コルセットが得られないというのは納得できなかった。クルーズターミナルに戻ってエージェントと別れる際、処方薬や病院の診断書等と一緒に、メディカルセンターから病院に提供された書類を渡された。これを後で詳しく読んでみたところ、船医が骨折の可能性を指摘していたのはT8とT9であり、T12ではなかった。また、サイズの合うコルセットが無く提供されなかったのに、コルセットを提供済みとも書いてあった。  帰国後に通院している整形外科では、T12が正解であることと、台湾の病院でコルセットを提供されなかったのは、船で既に提供済みという誤った情報を信じたからだろうと指摘された。 ・治療費の領収書  保険金請求のため、メディカルセンターでの支払いの領収書が欲しいと聞いところ、既に発行済みなので、いずれキャビンに届くと言われた。しかし、案の定届かないのでレセプションに電話したところ、基隆で病院へ行く朝メディカルセンターで渡すように準備するという説明を受けた。しかし当日、メディカルセンターで聞いても準備されていなかった。それから慌てて作成されたが、この船では、あらゆる場面で情報伝達が滞っているのだなと、改めて感じた。 ●ロンドンシアター(無料ショー)  ベッドで安静にしていなければならない母を連れて行くべきか迷ったが、本人に確認すると行きたいというので、車椅子で連れて行った。入口でスタッフが押すのを代わってくれ、車椅子のスペースとされている最後列の後ろに車椅子を止めてくれた。自分には、簡易な折りたたみ椅子を持ってきてくれて、車椅子の隣に並んで観覧出来た。ただ、最後列からステージまでは遠いので、双眼鏡でもあったら良かったかもしれない。 ●カルーセルラウンジ(有料ショー)  これも母を連れて行くべきか迷ったが、乗船前に公式Webサイトでチケットを安く事前購入していたこともあり、本人の希望で車椅子で連れて行った。  ラウンジは、円形ステージ左右の中程に車椅子で入れる通路があり、そこのテーブル席の椅子をどかして車椅子を固定。ロンドンシアターのように車椅子のスペースがステージから遠くはないので、こちらの方が車椅子には良かった。

寄港地での体験

横浜

日本

鶴見駅前から循環バス(220円)に乗車し、大黒税関正門前で下車すると、大黒ふ頭のクルーズターミナルがすぐ。

観光:観光していない

基隆 / 台北

台湾

5.0

当初の予定では、一泊を利用して高雄まで行くつもりだった。しかし、母が怪我したことで基隆では病院へ行くこととなり、全ての予定をキャンセル。西側のクルーズターミナル(西岸旅客中心)から病院(衛生福利部基隆醫院)との往復でタクシーを利用。現地通貨を持たない状態で、船医が手配した現地エージェントに付き添われタクシー乗車。往路NT$200、復路NT$115のタクシー代は現金払いで困ったが、エージェントに立て替えてもらい、最後にクルーズターミナルの両替所で円から両替して支払った。タクシーでクレジットカードが使えないというのは、注意が必要。  背骨の圧迫骨折で外出を諦めた母を船に残し、夜は歩いて夜市へ。翌日も徒歩で、母のための買い出しに。母がベッドから起き上がるだけでも4・50分かかるようになっており、トイレに間に合わないということが増え、尿漏れパッドを買う必要があった。poyaというドラッグストアが品数豊富で、日本と同様の商品もあり助かった。

観光:自分で移動手段:徒歩移動時間:30分未満移動費用:無料

石垣島

日本

当初の予定では、クルーズターミナルまで送迎があるレンタカーを予約しており、島内観光を考えていた。しかし、母が怪我してベッドで安静にすることとなり、レンタカーをキャンセル。1人で下船するのも諦め、船内でアクティビティを楽しんだ。

観光:観光していない

那覇(沖縄)

日本

2.0

那覇第二クルーズバースを初めて利用。ベリッシマ自体がここに初めて接岸するとのことで、港の情報をスタッフが把握しておらず、色々と誤ったアナウンスがされていて酷かった。例えば、ここはタクシーか事前予約の有料シャトルバスでしか出られないと説明されていた。自家用車の迎えや、徒歩では出ることが出来ないと。しかし、同時に下船した方々の情報では、実際は徒歩も自家用車も問題なかった。那覇第二クルーズバースはMSCも出資して整備されたという経緯があり、今後はMSCが優先的に利用するらしいが、何故こうも誤った情報しか持っていないのか不思議だった。  なお、那覇空港までは、タクシーで2400円の距離だった。

観光:観光していない

予約・手配(事業者)について

2.0

Vacations To Goを初めて使ったのだけれど、Webから問い合わせの際、英語が不自由なのでメールでやり取りしたいと書いた。その後届いたメールで既に仮予約がされており、その内容のまま確定さたかった。しかし、質問や予約確定をしたい場合は電話をするよう書かれており、これにメールで返信しても返事は来なかった。仮予約の期限が来てしまうので、仕方なく電話することに。(クルーズマンズのQ&Aで、メールで予約できるという経験談があったので、担当者によるのかも。)アメリカのフリーダイヤルの番号があったので、Skypeで無料通話した。  話して分かったのは、こちらからの返信メールは読まれていなかったということ。予約番号を伝えることで、すぐにどの案件なのかは理解されたけれど、メールに既に書いたのと同じ情報を口頭で質問されるので、送付済みのメールを確認して欲しいと言って、やっとメールの存在を認識された。  Webから問い合わせると、自動的に決められた担当者からメールが届くという仕組みなので、恐らく担当者の当たり外れが大きいとは思うのだけれど、別件含めて今までやり取りした3名は、皆メールに返信をくれなかった。Vacations To Goを使うなら、電話必須という認識でいた方が良い。

予約・手配の方法:Vacations To Go」を利用

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サービスに期待せず、安さを求める人向け。サポート受けずとも、自分で問題解決できる人向け。

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コメント

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ms. krn
ms. krn
2024年2月7日 08:42

非常に丁寧で的確な口コミでとても勉強になります。 MSCボヤージュクラブの特典はいつ届くかわからないんですね。 サービスは相変わらず不安定なようですが、そのドキドキがMSCらしさかなと今から楽しみです。

mr. ranpou
mr. ranpou
2024年2月8日 02:28

どういたしまして! 特典については、中日を過ぎても客室に届かなかったら客室担当に催促するようにと、レセプションで言われました。 ま、中日を待たずとも、客室担当と顔合わせた時に、いつ頃届くのかと質問しておくと無難でしょうね。 トラブル楽しんできてください(笑)

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