
ダイヤモンド・プリンセス乗船記~その30~ひめゆりの塔へ

歩いて5分くらいの地点でこんなものを見つけました。


キジムナーのキムちゃんとのこと。
ガジュマルの木に住む妖精のキジムナーは、古くから沖縄で伝承されている精霊のこと。
キジムナーに好かれた家は繁栄し、嫌われた家は祟られると言い伝えられているそうです。
さらに10分ほど歩いて、雨がひどくなってきたので急遽予定変更してレンタカーを借りることに。
沖縄は観光地だけあって、当日急に車を借りることができるのは結構ありがたいです。
だいたい普通は前日までに予約が多いですからね。
車を借りて1時間ほど走ってやってきたのはこちら。



中学の修学旅行以来にやってきました。
「ひめゆりの塔」です。
「ひめゆりの塔」(沖縄観光情報ホームページ)
あまりにも有名な場所かもしれませんが、学生以来だったので、もう一度大人になったこの機会にきちんと見ておこうと思い立ったのです。
学徒隊は太平洋戦争末期の沖縄戦で多く散っていった、学生と教員を主軸にした支援部隊の総称ですが、一番有名なのがこのひめゆり学徒隊だとおもいます。
ひめゆり学徒隊だけでも、総勢240名のうち226名が死亡したという記録が残っています。
さらにもうひとつ、以前来た時には気がつかなかったものを見つけました。


「赤心の塔(せきしんのとう)」です。
この慰霊碑はひめゆり学徒隊と同じ壕に避難していた大田一家を慰霊するためのもの。
太田家の3人の子供を含む5人が沖縄戦で戦死されたと記されています。
史料館をゆっくりと巡り、改めて戦争の悲惨さを痛感しました。
考えてみれば、今こうしてクルーズ旅行ができるのも、平和な場所だからこそ。
世界にはまだまだ多くの戦火が広がっている場所もあります。
毎日の平和に感謝し、献花をして、深く手を併せます。
どうか沖縄戦・そして全ての戦争で亡くなった方々の魂が、安らかでありますように・・・。

~つづく~
2018年6月 ダイヤモンドプリンセス 乗船記
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