
ダイヤモンドプリンセス秋のアジア大航海乗船記3-クルーズだからこその過ごし方は

ms. madamcurious
2014年にダイヤモンドプリンセスにのったとたんに中毒。 なんでもこれは船ではとか船にとか 毎日クルーズのことを考えられずにいられません。 海と船の素晴らしさを 皆様にお伝えしたい!
プロフィールを見る最近の日本周遊クルーズで変わってきたこと
今回のクルーズは実際は、「秋の大航海」と「短いクルーズ」をつけて長くしたものとなっていたのですが、おかげで最近の日本周遊クルーズのいろいろな面を見てしまうことになりました。
クルーズは世界中の人が来ますからもちろん、習慣も価値観も違う人が集まる場ではあります。ですが、船の属する国があってプリンセスならアメリカの会社ですからアメリカ風、(まあ、最近は大手の会社が傘下にかかえているのですが)という感じになるわけです。
船で航行すると場所によって乗客も変わり、もちろん日本では日本人が多くなる。
日本をまわりはじめて5年たつ、ダイヤモンドプリンセスは日本人スタッフも多く、国内の旅行感覚で気軽に過ごせるクルーズとして認識されてきています。
多くの方がクルーズ好きになってくださるのは素晴らしいことですが、慣れからくる諸問題がおこっているように感じます。
もしくは慣れていない方の日本的やり方もあるかもしれません。
長いクルーズのほうでは、慣れたお客様が多いのであまりややこしそうなことはないと思っているのですが、今回は なぜか、ちょっと、思いやりのない発言をなさるようなかたが いらっしゃる場面に出くわしました。
こういうことは実は日本回りでは以前にもみかけたことがあるのですが、皆さん日本回りなので日本語がどこでも通じるのが当たり前と思っていらっしゃるようで、とくに片言の日本語を話すスタッフには結構、厳しいことをおっしゃいます。
片言の日本語スタッフへの無理な要望
「英語と日本語両方で行います」とパターに明記されたトリビアにいきましたとき、始まったときには日本語の方ばかりで、英語の方がいらっしゃいませんでした。そして 問題を呼んだりしていたスタッフは日本語を片言でしか話せない方。でも問題は大きなスクリーンで しっかり日本語で読める状態でした。それなのに、とある乗客のかたが、「ここに英語人種はいないのだから、日本語でやれ」と発言しました。
でもスタッフの方は、「私は日本語はできないので英語で」といったのです。それでも引っ込まずに、なんでだと言い募るので 思わず、私は「ここには今は日本人しかいないかもしれないけれど、これは英語と日本語と両方とパターに書いてあるし、途中から英語の方も来るかもしれませんよと」声を上げてしまいました。
それについて何もお返事はなさいませんでしたが、スタッフができないといっているものを命令するのもおかしいし、日本語読めばすむことです。
その方は一番前に座っていらしたのでスクリーンもしっかりご覧になれたはず。
それを何を思って、そんな無理を言うのか理解に苦しみました。
以前にも、やはりプリンセスで、ゲームをしていたところで、日本語のできないスタッフが 日本人の女性のグループに、私たちは英語わからないから日本語でやってよといって、困ったスタッフがしまいにはこちらは アメリカの船なのでと いって、しまったこともありました。
どちらもいい年をした大人の方の行動です。
郷に入れば郷に従え
これはいったいどう考えたらよいのでしょうか。
日本には郷に入れば郷に従えという言葉がありますから、日本にいる船だから日本語通じるようにしろということでしょうか。
でもそれを言えばアメリカの船ですから、郷としてはアメリカにいることになるかもしれませんし。
何故ここで歩み寄るコミュニケーションがないのか。
英語はむずかしいものですが、少なくとも日本人は通常は義務教育の中で、英語の教育を受けていますし、対するスタッフでもネイティヴに英語の国でない方は多くいます。
コミュニケーションツールとして英語を使っているわけですから。
大人ならなにがしかの努力をしてもいいのではと私はおもいます。
もちろん、人それぞれですが、今回いくつかの場所のスタッフから、ちょっとむずかしいお客が多いから対応に気を付けるよう指示を受けていたとききました。
どうでしょう、クレーマーが多いから気を付けてといわれたようには感じませんか。
これをきいて私はとても恥ずかしい思いをしました。
文句としてきいたのではなく、だからとても気を使っているといったスタッフが幾人かいたのです。
日本の国内では最近、お金さえ払えば気に入らないことに文句を言うのは当たり前という雰囲気が横行しています。
日本は 職業の貴賤もまだ尾をひいていますし、そういう雰囲気をもちこんでいるのではないでしょうか。
世界には他にもそのようなところはあるという方もいらっしゃいますが、私はそのように言われることを恥ずべきとおもっています。
慣れてきたうえに「お客様は神様」を背おって乗り込んだ挙句に、傍若無人なふるまいで 雰囲気を壊されたのではせっかくのクルーズは台無しになります。
大人の振る舞いで素敵な船にふさわしい過ごし方をしたいものです。
団体客による貸切の弊害も
今回の後半の短い方も気になることが多くありました。
後から知ったのですが、どうも婚活クルーズやダンスクルーズなどの団体の方が多く乗っていらっしたようでした。
なのであちこちのラウンジが貸切られてつかえなかったりする場面が多くありました。
そして皆さん団体だとどこでも団体になってしまうのでチームで行動したいとあちらこちらで場所を仲間に取ってあげる姿もみられました。
シアターなどは禁じられているとアナウンスがありますが、ダンスクラスなどでも前のほうをとってしまって後からきたかたを呼び込んだり、女子高生のグループの様にくっついて固まられます。
ダンスをするラウンジのフュージョンなどは テレビカメラがあちらこちらの先生を写してどこでも見られるようにするのですが、前に人をどんどん、あとから呼び込むのでカメラで 映らなくもなります。
その場所は最初にきたかたは 開けているのに、始まるころには 呼び込まれた方が詰まります。
なかなか、たいへんですね。
みなさん、たのしくてまわりもみえなくなっていらっしゃるのでしょうが、 少し、広い目線で見てほしいともおもいます。
少なくとも来た順にすることが 平等というのはいかがでしょう。
数千人がなっている中では一部のグループが主張するとなかなかたいへんではないでしょうか。
キャプテンズサークル・カクテルパーティーでのこと
あと一つは 船長主催のキャプテンズサークルサークルのカクテルパーティでのこと。
今回、私は一人で出席したのですが キャプテンのお写真をぜひとりたくて良い席がほしいと20分前から開場待ちに並びました。
3番目に並んでいました(ここでも前の招待状をもった方が招待状の無い方を呼び込んで前に3人ほど増えたのですが)ので開場と同時にはいって上級オフィサーやキャプテンともご挨拶もし握手もいただけました。そしてキャプテンがお話なさる場所の前の席の椅子を引こうとてをかけたとき、あとからいらしたグループの方が 私達4人なので ここどいてくれませんかとおっしゃったのです。
その席はちょうど催される場所のど真ん前で他に脇のほうはいくらも席は空いていましたが、そのように声をかけていらっしゃいました。
私が一瞬、返答につまて動きませんでしたらそのかたはどこでもお好きなところにすわってくださっていいのよとさらにおっしゃいました。
で、わたしはここに座りたいですからともうしあげました。
もちろんなことです。わたしが動く理由はどこにもないでしょう。
その方たちは脇の空いているところに席をとり、なおかつキャプテンやサークルホストの方などがお話をなさっている間ずっとお喋りなさっていました。
おもしろいことです。
お話を聞かないなら後ろのほうに席をとられればいいでしょうし、ましてや正面で話の最中におしゃべりをするようではまわりには迷惑でしょう。
大金をはらって皆さん、乗船されてくるクルーズですから。
思うようにしたい気持ちはあるでしょう。
でもしたい放題というのも何だかおかしくはないでしょうか。
日本人が多くてuncomfortable
数年前にアメリカ人の結構クルーズ経験のある方に、日本周遊のとある船上でお会いし、聞いた話を思い出します。その方は日本発着のクルーズに乗ると言ったらクルーズ会社(どことは申せませんが)から 日本人がおおくてUNCOMFORTABLEかもしれませんが大丈夫ですかと聞かれたそうです。
その話を聞いたとき、確かに外国人満載の船で自分たちに近しい人が少ないとそう感じることもあるだろうなと思ったものです。
でも今回のようなことを見聞きすると 違った意味も考えてしまいます。
反面教師に出会ったとおもい、自分の行動はかんがえてちゃんとしたいとおもいます。
楽しいことは いいけれど、羽目を外すにしても大人なはずしかたがあるのではと かんじます。
日本にやって来る船は増えてくるばかりですが、日本人乗客の行いが 日本人全体と思われてもいいような クルーザーになりたいとは思いませんか。
最近の視野の狭い世界の中で グローバルな休日を過ごせるクルーズならではの過ごし方、あるように思います。
2019 ダイヤモンドプリンセス日本発着クルーズ乗船記(横浜発横浜着)
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ダイヤモンドプリンセス秋のアジア大航海乗船記4-常に新しいクルーズの旅
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