人生初海外!クイーンエリザベス乗船記 予約から出発まで
高知空港から羽田へ、2度の乗り継ぎでヒースローへ

人生初海外!クイーンエリザベス乗船記 予約から出発まで

2022年6月20日 10:44
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mr. normandie1935

飛鳥Ⅱ5回、外国船2回(サンプリンセス、クイーンエリザベス)。外航フェリー4回の経験があります。 また、趣味で船の絵を描いております。 特に好きな船はノルマンディー号です。

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クルーズマンズ会員の方々は皆さん書かれていますコロナ禍により、
私達の前から遠ざかった「海外旅行」
かくいう私ももう6年も前に人生初の海外旅行に行きました。
今振り返ると当時の私の船旅への強い憧れと執念、そしてバイタリティに驚くばかりです。

前ふりがかなり長くなりますが、どうぞ最後までお付き合いください。

7年前の2015年3月に8年も通っていた通信制高校を卒業し、ようやく社会人として歩み始めた、当時23歳の私は、
「特に資格とかもないし、体力系の仕事に就こう」と考え、有名な輸入車メーカーの洗車係として就職します。

詳しい部分は船旅と関係ないため省きますが、大変でした。
トタン屋根の下でお客様の車をとにかく洗います。
腰や肩はいたくなり、真冬に布団で寝るとなぜか膝が熱い・・・・・
炎症を起こすなど、とにかくハード!
さらに真夏はトタンで温められた洗車スペースは40℃にもなり、
洗車場は蒸し風呂と化しました。

そんな仕事が続いた2015年の12月頃「クイーンエリザベスに乗りたい・・・・」と思い、クルーズを探していると見つけたのが、
同船の年末年始クルーズでした!

航程

1day:サウサンプトン

2days:終日航海

3days:アムステルダム(停泊)

4days:アムステルダム(午後出港)

5days:ゼーブルージュ

6days:サウサンプトン

これにビビっとキた私は、早速手配を始めました。
船旅の予約は勿論のこと、航空券の確保、パスポートは2014年にサンプリンセス乗船前に取得したためまだ使えました。

船旅を仮予約した私は、年明け真っ先に、船賃より航空運賃を払いました。
・・・・・・これは高かった!!!
航空会社はANAです。子供の頃からANAを利用しています。
14万7千円・・・・・!!!これは船賃の次にかかったコストでした。

あとはとにかく働きました。ガムシャラにね!!
文字通り自分に鞭を打ちました。
7月は私にとって大勝負の時期。暑い熱い!!熱中症で倒れる危険性もありましたが、この当時の私は「1日でも休んだら負けだ!!」と思い、
「根性」という言葉が大嫌いな私が「根性」を出していました。

そんな中、9月に私は会社の課長に呼び出され、
12月いっぱいで雇用契約を終了することを告げられました。
理由は「洗車だけで社員を雇うのは難しい」というのが表向きでしたが、
実態を少し話しますと、私はアスペルガー症候群という発達障害でして、
洗車係の仕事も障害者雇用でした。
雇用主は障害者雇用で得られる補助金が目当てで障害者を雇っており、
補助金支給には期限があり、打ち切られると雇用主は適当に理由をつけて解雇させ、再び新しい障害者を雇い、それを繰り返すというかなり悪質な
「障害者ビジネス」が横行しているのです。
今思えば私はそう言った悪質なビジネスの被害者でした。

そうとは知らずに当時の私は「12月まで働けるなら十分お金が稼げる!」と
ヌカ喜びをしていたのです。

そうして12月15日辺りに、残った有給をすべて消化し、職場を去りました。

さぁ!!旅行の準備だ!!!
話は前後しますが、旅行代金もすべて支払い、今回のためにクレジットカードも作り、必要な書類一式は届いていました。
海外クルーズ経験のある方はご存知ですが、外国船に乗船券はなく、
「e‐チケット」という紙のチケットが家に届きます。
これが乗船券の代わりを果たし、乗船時に受付のスタッフに提示して
ルームキーを発行してもらいます。

ここで私にとって難しかったのはクレジットカードの使い方でした。
何度も旅行会社にメールで使い方を教えてもらい、ようやく理解した私。
相手の話を理解するのに時間を要するのも障害の特性ですかね・・・・・?

キュナードラインの案内パンフレットも到着し、
船旅への期待は高まる一方でした。
そういった書類はまだ勤務していた時に届いたものでしたから、それらがどれほど心の支えになったことか・・・・・

キュナードで大変だったのはクルーズ中ほぼ全日、
インフォーマルかフォーマルナイトだったことです。
私はスーツとタキシードを持っていましたが、
スーツの方が10何キロも痩せていたころのものだったので、
着られない代物になっていたのです!!!

しかも飛行機の方は、私はこの頃まだガラケーでした!!!
スマホデビューしたのは2018年です。そのためスマホのアプリに予約情報を入れて、搭乗時にスマホをかざして乗る!
・・・・・・なんて便利なことができず、まだ現金払いで発行された領収書に書かれた予約番号やお客様番号を受付ロビーで入力して、発券するという面倒なことをしていました。
この頃はかたくなに「ガラケーがいい、スマホなんていらない」と片意地を張っていましたが、今では何でもできるスマホがあってよかったです。

しかし最後の準備も完了し12月28日、まだ日の昇っていない暗い時間に
母が車で空港まで連れて行ってくれました。
初海外!!乗り慣れたANAの機体に搭乗した時、同社のテーマソング
「Another Sky」がやけに印象に残ったのを覚えています。
金色の夜明けが窓越しに照り付け、絶好の旅行日和でした!!

シリーズ

海の女王クイーンエリザベス乗船記

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私は現在29歳でクルーズ経験(フェリーを含む)13回、 飛鳥Ⅱ5回(1回は去年の11月のコロナ禍の乗船を含みます) 外国船2回(サン・プリンセスとクイーンエリザベス) フェリー6回(太平洋フェリー往復航路を2回利用と阪九フェリー) 話は長くなりますが5歳の頃のタイタニックブームの時から 船旅に憧れ、海難事故の映画なのに船旅に憧れたのです(笑) 2007年11月に飛鳥Ⅱでの初クルーズを体験、以来船旅の虜となり、 今日に至ります。 更に私は絵を描くのが好きで、客船の絵を描いています。 一番好きな客船は自分のアカウント名にもしているノルマンディー号です。 紹介が長くなりましたがどうかよろしくお願い致します。

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