
匿名ユーザー
2019年7月27日10日間 / 10 days 1.200 Miles on the Beautiful Blue Danube
寄港地観光 Excursion to Vukovar and Kopacki Rit Nature Park: 14:30-19:00;€56; 【選定の理由】30年前のクロアチア紛争において起こったヴコヴァル虐殺事件の説明を聞きたかったこと、コパチュキ・リトゥ湿地帯の絶景を実際に眼にしたいと思いツアーを選びました。 寄港地観光の詳細、アクティビティ 【イクスカーション概要】コパチュキ・リトゥ湿地帯を小ボートに乗って巡りました。コパチェーヴォの村では漁師の家を訪れ、漁具の説明を受けました。また果実酒・ローカルワインを試飲、豚ソーセージ・ケーキ等を試食しました。 【感想】1) モハーチでの税関検査で1時間半ほど出発が遅れ、結果としてヴコヴァルの案内、オシジェックでのバロック様式の要塞と聖十字福傳教会の訪問がなくなり、大変残念でした。車上から見たヴコヴァルのいくつかの建物の壁には、銃弾の跡が残っており、激戦地だったことを偲ばせます。途中、屋根が穴だらけの家々が立ち並ぶ場所がありました。その日の朝、大きな雹(アイスボール)が降って穴が開いたとのこと、異常天候が地球のいたるところで起こっているようです。 主人からの注:ヴコヴァルはセルビアとの国境に近いクロアチアの町です。1991年に旧ユーゴスラビアからクロアチアが独立した時、このヴコヴァルが戦場となり、セルビア人を主体とする旧ユーゴスラビアがヴコヴァルを包囲し、数百人のクロアチア人が殺されました(ヴコヴァルの虐殺)。1991年8万を超していた人口は現在半分以下の3万人程度となったままです。現在ヴコヴァルにはクロアチア人とほぼ同数のセルビア人が住んでいると言われています。クロアチア人の宗教はローマン・カトリックであることに対してセルビア人はギリシャ正教の流れを汲むセルビア正教を信仰しています。またクロアチア人はラテン文字を使用するのに対し、セルビア人はロシア語と同じキリール文字を用います。以上の事からカトリックの西欧の文化が、この地を境にして東のスラブ文化とせめぎ合っているように思われます。 2) 湿地帯の水に青空が映ったコパチュキ・リトゥ湿地帯の絶景は有名です。ただし動物で見たものは木の枝に群生する鵜だけでがっかりでした。知り合いの米国人が「動物はどこへ行ったんだ」とガイドに皮肉っていた気持ちもよく分かりました。 3) コパチェーヴォの村ではガイド慣れした小父さんが網や石鹸を使ってナマズをどうやって捕るのか面白おかしく説明しました。私には「何とかいろいろな物を売ってやろう」という魂胆が透けて見え、どうも馴染めなかったです。
寄港地での過ごし方