東京オリンピックのホテルシップ

東京オリンピックのホテルシップ

2020年1月5日 16:19
mr. punipcruisesのアイコン

mr. punipcruises

船舶専門の画家、イラストレーター。本格海洋画風作品から水彩画、コミカルなイラストまで画風にこだわりを持たない。船旅専門誌のイラスト記事、横浜港の広報誌の表紙、レストランクルーズ船のパンフレット、クルーズ客船のギフト商品パッケージイラスト等を制作。クルーズ客船のキャラクター「クルボン」の原作者 東京海洋大学やクルーズ客船船内で水彩画教室を開催、年に1回、横浜で個展を開催、2019年秋には神戸でも個展を開催した。 少年時代に伊豆大島に行って以来、船と船旅の虜となり、故柳原良平氏の著書を読み船の絵を描き始める。 初代さんふらわあや初代にっぽん丸にも乗船したが、その後二十数年のブランクを経て船旅と船の絵を再開した。 水に浮かぶ乗り物なら渡し船からカーフェリー、離島航路等なんでも乗るが、家庭の事情から長期の外航クルーズ客船にはなかなか乗れていない。 公式サイトはこちらからどうぞ www.punipcruises.com

プロフィールを見る

いよいよ今年は東京で56年ぶりのオリンピックが開催されます。

さまざまな競技ももちろん楽しみなのですが、客船マニアの私としては都心の一時的なホテル不足を解消するためのクルーズ客船の活用によるホテルシップの開催期間中の長期停泊も楽しみでした。

サムネイル画像は56年前の1964年、東京オリンピック開催時のある日の横浜港の様子をざっとではありますが当時の資料を元に想像を交えて水彩ペン画で描いたものです(空撮写真は調べた限りでは存在していません)

大さん橋の山下公園側には英国P&OラインのORIANA(手前)IBERIA(奥)、赤レンガ倉庫側には手前からイタリア・シトマーラインのFAIRSKY、香港のGEORGE ANSON 、英国のKUALA LUMPURの合計5隻が、新港ふ頭には右に商船三井客船のぶらじる丸、貨物船を隔てて左にソ連のBAIKALクラスの小型客船と合計7隻もの客船が一度に停泊するという夢の様な光景が展開していました(但しこれらが全てホテルシップになっていたかどうかは確認が取れていません)

さらに東京港で日本のオリエンタルクインやソ連のBAIKALクラス4隻や川崎港でも客船が停泊、当時の首都圏の各港はさながら客船ラッシュの様相を呈していました。

今回の東京オリンピックの誘致が発表されたとき、当時と一隻当たりのキャパシティがまるで違うのでここまでの隻数は望めないもののかなりの数の客船が長期停泊するものと思っていました。

実際、過去の最近のオリンピックではどこも4~5隻の客船が使われていたと記憶していますので…

今回のオリンピックでも、当初は東京港15号木材埠頭の他、千葉県木更津港、川崎港、横浜港の合計4港で4~5隻の大型クルーズ客船の停泊を計画していたようです。

ところがまず、東京港に名乗りを上げていたMSCクルーズのMSC LIRICAが早々にキャンセル(´;ω;`)

これは横浜港で撮った写真です。

続いて昨年11月、川崎港を予定していたゲンティンクルーズラインズのEXPLOPER DREAMが川崎市との停泊協定締結を見送ったとの報道がありました(川崎市側としてはまだ断念したわけではないとのこと)

これは神戸港で撮った写真ですね。かつてのSUPERSTAR VIRGOです。

結局、現時点で確定しているのは7月23日~8月10日までJTBのチャーターで横浜港山下ふ頭に停泊するこちらのプリンセスクルーズのSUN PRINCESS

そして東京港ではコスタクルーズのCOSTA VENEZIAが7月24日~29日という短期間ではありますが、木材埠頭ではなく新しい国際クルーズふ頭に停泊するということが決定しました。

つまりは今度のオリンピックでのホテルシップ停泊は今のところわずか2隻…

う~ん ちょっと残念ですね~ ホテルは充分足りているっていうことなのでしょうか?

コメント

まだコメントは投稿されていません。

コメントを投稿する

コメントの投稿にはログインが必要です。

PUNIP CRUISES

このブログについて

PUNIP CRUISES

客船、クルーズ、フェリーなど船の旅に関すること全てを、自分で描いた船のイラストをメインにいろいろな角度からとりあげたブログです。

このブログの他の記事

ブログの一覧へ
#がんばれダイヤモンドプリンセス

#がんばれダイヤモンドプリンセス

今やTVのニュースで見ない日のない、プリンセスクルーズのダイヤモンドプリンセス 良い時は「豪華客船」と言う決まり文句で思いきり持ち上げるのに、何か問題があると叩きまくるマスコミと、それに便乗して勝手な事を言いまくる人達のコメントに嫌気がさして、大変な状況にある乗客、乗員の方々を応援しようとTwitterに #がん

記事を読む
ウッドバーニングアートの新作

ウッドバーニングアートの新作

かなりテキトーでおっちょこちょいの私は1日に何度となく探し物をしているのですが(自慢するな!)、先日、やはり画材関係の探し物をしていたら偶然、A4ぐらいの大きさの未使用のシナベニヤ板を発見しました! よし、これは神様が私に久しぶりにウッドバーニングアートをやりなさい!と言うお告げに違いない! と普段は神様な

記事を読む
ぱしふぃっくびいなすのギフト商品用イラスト

ぱしふぃっくびいなすのギフト商品用イラスト

![](embed:photo/92926) この春から日本クルーズ客船 ぱしふぃっくびいなすの船内ショップで販売されるギフト商品(チーズケーキとクリーナークロス)用のイラストです。 また発売になりましたらその商品写真をアップしますので乗船の折はぜひお買い求めください。 ところで、クルーズ好き、港好き

記事を読む
商船三井客船広報誌「海」89号

商船三井客船広報誌「海」89号

![](embed:photo/89158) 1921年(大正13年)創刊のかつての大阪商船の広報誌「海」の流れを汲む、商船三井客船 にっぽん丸のリピーター向け広報誌「海」の89号が発刊になりました。 今回も前号に引き続き、私が表紙のイラストを担当させていただいております。 見ての通り、昇る朝日を背景

記事を読む
ピアノ ランド、もうすぐ横浜初来航!

ピアノ ランド、もうすぐ横浜初来航!

いよいよ一週間後の2月1日、バミューダ船籍の中国客船、ピアノランド MS PIANO LANDが「やっと」横浜港にやってきます。 もう西日本の港には昨年秋から入っていますが、関東にまで足を延ばすのは今回が初めて 7万トン足らずの中型クルーズ客船ですが、横浜港の初入港客船はこの船が最初なのでとても楽しみです。

記事を読む
さんふらわあの系譜

さんふらわあの系譜

![](embed:photo/88267) 1972年の最初の「さんふらわあ」から最新の2代目「さんふらわあ きりしま」まで、28隻のさんふらわあシリーズ(RORO船を除く)を18のタイプに分け、デフォルメイラストにしてだいたい年代順に並べて描いてみました。 最初の船の名前はサブネームのつかない単なる「

記事を読む