サンプリンセス・サハリン寄港

サンプリンセス・サハリン寄港

2013年6月18日 00:00
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mr. shibata

1975年コーラルプリンセスで初めて海外旅行をして以来、ずっと船旅を愛好しています。大学時代は横浜港、社会人になってからは神戸港、大阪港、そして現在は名古屋港に足を運び、客船の写真を撮っています。 定年退職したあとは時間が自由になり、色々な海域を巡り船を乗りつないで世界一周を達成。 40年以上の乗船歴を活かしてクルーズの伝道師みたいにクルーズの魅力を発信していきたい。 旅の詳しい記録は下記4トラベルに掲載しています。

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“サン・プリンセスで航く「日本の美」再発見の旅”。私はこの日本発着クルーズに惹きつけられ、滅多には行けないオホーツク海を巡る「北海道周遊とサハリン9泊10日クルーズ」に参加しました。
6月14日に横浜を出港、16日に釧路に寄港し、国後島、知床半島を周遊し、ロシア(コルサコフ)を18日に出港、19日小樽、20日函館、21日青森に寄港し、23日に横浜に戻るコースです。
釧路を出港した翌朝、目が覚めたら船は多楽島と色丹島の間の色丹水道を航行。日本最東端の納沙布岬は訪れた事がありますが、納沙布岬よりも更に東に50キロのロシア海域の色丹水道に自分がいる事に感激しました。あいにく曇天で視界不良であったが、国後島に近づくにつれて視界良好となり、富士山の上に槍ヶ岳をのせたような形の爺爺岳とルルイ岳が見えた時は感動しました。国後島東部を左回りに半周し、いよいよ知床半島に近づいた時には再び霧で視界不良となりました。知床半島を周遊するというのに何も見えないかと諦めかけていたら、知床岬を通過した辺りから我々の願いが叶い、知床半島が目の前に見えてきました。左舷側に知床半島を眺めながら沿岸から1.5キロの沖合をゆっくりと航行したため、肉眼でも滝や集落が確認できた。双眼鏡や望遠レンズを使い、知床岳・硫黄山・羅臼岳などの山並みを眺め、今回のハイライトである知床半島を周遊し、クルーズならではの醍醐味を堪能しました。
宇登呂の沖合で90度右に旋回し、一路コルサコフを目指し北西にコースを定めた頃には
晴れてきて弧を描くような航跡が鮮やかでした。
サハリン(樺太)にはコルサコフ沖で投錨し、テンダーボートで上陸しました。船のオプショナルツアーに申し込んだ乗客はパスポートを船には預けず携帯し、ロシアにビザなしで上陸でき、サハリン州都・ユジノサハリンスクまで往復4時間のバスツアーに出掛けました。サハリン郷土史博物館やレーニン広場に立寄り、異国文化を感じました。ロシアの囚人の流刑地というだけに殺風景で手つかずの自然や建物は稚内から僅か100キロ位しか離れていないのに、別世界のサハリンは逆に何か感じさせるものがありました。
コルサコフを午後6時に出る予定でしたが、ロシア入国管理局の出国許可がなかなか下りず、出発は5時間遅れの午後11時となりました。船は遅れを取り戻すべく速力を上げ次の寄港地小樽へ南進。速力を上げスクリューが巻きかえす波しぶきの音は大きな滝の音のようで、見ていても豪快で気分爽快でした。

二重式成層火山の国後島最高峰の爺爺岳(1822m)

爺爺岳とルルイ岳を船首展望デッキから望む

サハリン州郷土史博物館

土産物屋で接客してくれたロシア美人。可愛らしいロシア人形のマトリョーシカ

サンプリンセス乗船客を取材に来たサハリンの放送局スタッフが愛嬌を振りまいてくれました。

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