音楽で感じる客船の個性と魅力
ニューアムステルダムで生演奏のピアノと弦楽四重奏

音楽で感じる客船の個性と魅力

2019年9月14日 17:14
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mr. shibata

1975年コーラルプリンセスで初めて海外旅行をして以来、ずっと船旅を愛好しています。大学時代は横浜港、社会人になってからは神戸港、大阪港、そして現在は名古屋港に足を運び、客船の写真を撮っています。 定年退職したあとは時間が自由になり、色々な海域を巡り船を乗りつないで世界一周を達成。 40年以上の乗船歴を活かしてクルーズの伝道師みたいにクルーズの魅力を発信していきたい。 旅の詳しい記録は下記4トラベルに掲載しています。

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クルーズ客船を音楽に例えて

最近乗船した船を音楽に例えて表現してみると ホーランドアメリカラインはクラシック音楽、コスタクルーズはラテン音楽、プリンセスクルーズはポピュラー音楽のようだと思う。音楽で比較しただけでも船会社の特徴や船内の雰囲気は随分と違う。

ホーランド・アメリカラインの客船ニューアムステルダム

ホーランドアメリカラインのニューアムステルダムでは3ケ所のステージで特色あるライブミュージックが楽しめた。特に素晴らしく感じたのがLincoln Center Stage。
毎日のように1日3回生演奏されるピアノと弦楽四重奏(チェロ・バイオリン・ビオラ)のクラシック音楽でHALの格調高い雰囲気を醸し出していた。
他にbillboard on boardと題したビルボードチャートの名曲を2台のピアノでの弾き語りやB.B.KING'S BLUES CLUBによる熱狂的なジャズ音楽も生演奏で楽しめた。

コスタクルーズのコスタ・ネオロマンチカ

コスタクルーズのコスタネオロマンチカではピアノ、バイオリン、チェロの協奏曲などと言ったクラシック音楽会はなく、情熱的なラテン音楽の雰囲気に包まれていた。
乗船した時のコスタネオロマンチカはラテン音楽調のクルーズで、釜山、博多、舞鶴、金沢で乗下船できるインターポーティングシステムを導入しており、一斉に乗下船するクルーズのようにwelcomeと good-byeのセレモニーを大々的にする訳にもいかない。各港で乗下船する人達にその気分を味わってもらうために本船では実に上手くコスタのお家芸のお祭り騒ぎで盛り上げていた。
ショーに出演するダンサーや歌手は夜だけでなく出港シーンなど日が暮れていない時間にも担ぎ出され、見事に華やかさを演出していた。今でもテノール歌手の『Time to say goodbye』や『オー・ソレ・ミオ』の素晴らしい
熱唱が脳裏に焼き付いている。

プリンセス・クルーズのダイヤモンド・プリンセス

プリンセスクルーズのダイヤモンド・プリンセスは万人受けするポピュラー音楽のメロディの雰囲気でショーやエンタテイメントも楽しい。乗船した時には「世界の祭り」と題する発表会が催され、大勢の乗船客が吹き抜けのアトリウムに参集し、炭坑節や東京音頭で練り歩き、踊りを通じた国際交流となり乗船客とスタッフが一体感をもって大いに盛り上がり、素晴らしい思い出ができた。

ノルウェージャン・クルーズのノルウェージャン・ジュエル

フリースタイルを標榜するノルウェージャンクルーズのノルウェージャン・ジュエルでは乗船客の殆どがシニア層であるにもかかわらず、元気溌剌のスタッフの活躍で夜遅くまで音楽を楽しむことができた。シニア層に合わせた1970年代や1980年代の音楽や歌が数多く生演奏され乗船客は大喜び。
またシアターでの催しは変化に富んで見応えがあり、特にウクライナ出身のダンサーによる空中アクロバティック演技は見事だった。

客船ごとに違った音楽を楽しもう

音楽やショーで比較しただけでも船会社によって特徴があり、クルーズの楽しみ方も色々だ。しかも船内に居ながらにして数百歩歩くだけでジャンルの違う生演奏の音楽を無料で一晩のうちにはしごして楽しめるのもクルーズの醍醐味だ。

ダイヤモンド・プリンセスで催された『世界の祭り』。まさに踊りを通じた国際交流

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