このクルーズを選んだ理由
アラスカ鉄道、デナリ国立公園、氷河を1度に体験できること、また、秋口は運がよければオーロラを見られる可能性があることがわかり、この時期を選びました。実際、ジュノーを出港した夜、グリーンとピンクに輝くオーロラを目にすることができました。

ms. sae さんの12回目の乗船記

2019年1月17日 投稿
2015年8月26日
11日間
バルコニー
総合評価
食事
サービス
客室
船内施設
この航程マップはイメージです。実際の航路や寄港順は変更となる場合があります。
フェアバンクス(アラスカ州)
Fairbanks
デナリ プリンセス ウィルダネス ロッジ
Denali Princess Wilderness Lodge
マウント マッキンレー プリンセス ウィルダネス ロッジ
Mt McKinley Princess Wilderness Lodge
ウィッター(アラスカ州)
Whittier (Alaska)
ハバード・グレイシャー(アラスカ州)
Hubbard Glacier (Alaska)
グレイシャーベイ(アラスカ州)
Glacier Bay (Alaska)
スカグウェイ(アラスカ州)
Skagway (Alaska)
ジュノー(アラスカ州)
Juneau (Alaska)
ケチカン(レビジャヒヘド諸島 / アラスカ州)
Ketchikan (Revillagigedo Island, Alaska)
バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)
Vancouver (BC Canada)
寄港地
アメリカ
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寄港地
アメリカ
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寄港地
アメリカ
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寄港地
アメリカ
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アラスカ鉄道、デナリ国立公園、氷河を1度に体験できること、また、秋口は運がよければオーロラを見られる可能性があることがわかり、この時期を選びました。実際、ジュノーを出港した夜、グリーンとピンクに輝くオーロラを目にすることができました。
料理の味は全体的に十分満足行くレベルだったと思います。 プールデッキにある、プレーゴ・ピッツェリアの焼き立てピザ(特に終日航海日限定のポルチーニのピザが最高)や、トライデント・グリルの日替わりローカルフードのクラブケーキが絶品。メインダイニングのディナーで出たアラスカ産タラバガニも身がたっぷりで美味しかったです。アラスカ名物のキングサーモンは、1度目はパサついた残念な仕上がりでしたが、2度目は注文通りふっくら焼き上げてくれました。フォーマルディナーでは、定番のロブスターも登場。チョコレート・ジャーニーと称した有名ショコラティエとコラボしたデザートもチョコレート好きにはうれしいイベントでした。 メインダイニングのディナーの予約システムは、事前にネットで、固定テーブルで交代制のアーリー、レイトシーティングの他に、エニタイム・ダイニング(好きなテーブル、時間に行けばよいが混んでいたら待たされる)のいずれか選択するようになっていて、私たちはアーリーにしました。アーリーは人気なので早めに埋まってしまうようです。 ディナーは、メインダイニング以外に、無料のホライゾン・コート(ブッフェ)、カバーチャージが必要なサバティーニ(イタリアン)やクラウン・グリル(ステーキ、シーフード)があります。ブッフェは、デザートや夜食にフルーツや、唯一終日無料のドリンクであるアイスティーをもらいに毎日のように通いましたが、有料のレストランは一度も利用しませんでした。ロビー階にあるインターナショナルカフェでは、スペシャリティコーヒーが購入でき、無料の日替わり総菜やスイーツ類をショーケースから選べます。また、終日航海日には、特別に、クラウン・グリルで、パイ包みのシチュー、フィッシュアンドチップなどのイングリッシュパブランチが無料で提供され、開店前から行列になります。混み合うので、必然的に他の乗客と相席になり、いろいろとお話しできたのも楽しかったです。一度、プールサイドで寿司ランチブッフェも行われましたが、やや首をかしげる内容で、「福」がひっくりかえったポスターまで貼られていて、日本と中国がごっちゃになってしまっていました。
メインダイニングで指定されたテーブルの担当スタッフのナタパットさん(肩パットと覚えて、と言われ、忘れられなくなりました…)はタイの一流ホテルで働いていたそうで、気がきくし、仕事が丁寧で早く、100点満点のすばらしさでした。客室スタッフは、普通ですが、たぶんシーツも1度も取り換えてくれず、下船日はまだ部屋を空けてないのに掃除に入り、確かめもせず物を捨ててしまうなど、ややがさつさがありました。 チップはクルーズ代に含まれていないので、別途加算されます(当時レートがよかったので、私たちは事前支払いを選択)。個別に誰にいくら、と決められるわけではないので、特にサービスのよかったスタッフについてはアンケートに書いておくようにしました。
バルコニー付ミニスイート(バス付)。今回の航路はアンカレッジからバンクーバーへの南下コースだったので、沿岸側になる左舷の部屋がよかったのですが、予約を検討し始めた1年前にはほぼ満室(逆に右舷はがらがら!)。リアルタイムに部屋の空き状況を見られる海外サイトを毎日チェックし、希望に合うキャビンに空きが出たときに日本の代理店に連絡して、すぐに予約確保してもらいました。 ミニスイートのサービスは、ほぼ一般客室と同じですが、十分広くて快適、場所もエレベーター付近で便利でした。前に張り出した大きめのバルコニーで、屋根がないことに対するマイナスレビューも散見され心配していましたが、雨さえ降らなければ、逆に視界が広くなるので、氷河を見たり、オーロラを眺めたりには最適だったと思います。
船内施設は、特にこれといった特別なものはありません。プールデッキにある、今回は寒すぎて入れなかったプールと、大画面での映画上映くらいでしょうか。アクティビティは、終日航海日には、無料のズンバレッスンや小さな縦笛の体験教室などがありました。夜のショーは、ミュージカルナンバーのダンスショーや、ホイットニー・ヒューストンが十八番の女性シンガーのコンサートなど。その他、イタリア人のホテルマネージャーとシェフの掛け合い漫才のようなやりとりが楽しいクッキングデモンストレーションも行われました。
アメリカ
今回予約したのは、クルーズの前に3泊4日のマッキンリーとデナリ、アラスカ鉄道のランドツアーが含まれたパッケージで、空港送迎もオプションでつけられます。飛行機は、早朝2時頃の到着。フェアバンクス空港にはプリンセスクルーズの受付カウンターがあり、何人か集まったところで、専用シャトルでプリンセスロッジへ向かいました。部屋は取っていなかったので、ロビーにある、火の入った暖炉の前のソファーで時間をつぶし、6時半開始の朝食を取りました。内容は一般的なアメリカンで、マフィン、自分で焼くワッフル、フルーツ、オムレツ、ベーコンなど。マフィンを持って帰る人がいたので、聞いてみたら、OKとのことで親切に容器もくれました。外は雨が降っていて、散歩にも行けず、さらにロビーで時間つぶし。チェックインは15時でしたが、12時頃には部屋に入れてくれました。その後はひたすら寝ていました。(フェアバンクスのエクスカーションは宿泊翌日だったので、内容は次の欄に記載しています。)
アメリカ
朝食は昨日もらったマフィンで済ませ、この日はパッケージに含まれる、外輪船でのチナ川のリバークルーズ。ずっと雨で心配していましたが、なんとか雲間に青空ものぞく天気になりました。ディズニーランドのウェスタンランドにあるようなショップが並んだ船着き場から、外輪船に乗り込みます。外輪船からは、途中、川沿いにある、犬の訓練施設では犬ぞりのデモンストレーション、また、アラスカインディアンの村を再現したチナ村ではサーモンを捕獲する仕掛けや、サーモンをスモークする様子を見学しました。その後、チナ村でいったん下船し、当時の生活などについて話を聞き、飼育されているトナカイを観察したあと、船に戻るとまた雨が降り出しました。もとの船着き場から、再びバスに乗り、次は、デナリプリンセスロッジへ。途中どしゃ降りの雨にもなりましたが、バスではほぼ熟睡。気づくとロッジに到着していました。たまに晴れ間も見えたものの、雪もちらつき、とても寒かったですが、ロッジから眺める、川、山の緑と白い雪、黄や赤に色づく木々や下草のコントラストは美しく、霧の中の景色もまた風情がありました 。(デナリのエクスカーションは宿泊翌日だったので、内容は次の欄に記載しています。)
アメリカ
朝から、パッケージに含まれている、デナリ国立公園のウィルダネスツアーに参加しました。時間が限られていて、広大なデナリ国立公園のほんの入口までしか行かないツアーなので、動物はあまり見られないだろうと予想はしていましたが、雪が降ってしまったこともあり、今回出会えたのは、雷鳥のファミリーのみ…。茶色の下草と羽毛の色がそっくりで、言われても最初はわからないほどでした。雪をかぶって寒そうにしていましたが、雛鳥も数羽いてかわいかったです。赤く色づいた下草や雪をかぶった山々もきれいで、それなりに満足できました。ツアー終了後は、バスに乗り、マッキンリープリンセスロッジへ移動。マッキンリーに到着するころには青空が見られました。ロッジのロビーには、マッキンリー山が正面に見渡せるテラスがありますが、頂上付近を覆う雲はなかなか晴れることがありません。運良く雲が一時切れて、ほんの少しですが、マッキンリー山の山頂を望むことができました。マッキンリー山以外の青い山並みも美しく、ロッジの敷地内にある小さい丘を越えて川まで行くハイキングコースやコスモスの咲く庭の散策などを楽しみました。夜は少し星も見られましたが、残念ながら、前日には見えたという、オーロラは現れませんでした 。
アメリカ
この日は、ランドツアーのハイライト、アラスカ鉄道に乗り、スター・プリンセスの停泊している、ウイッティア港までの旅です。朝、マッキンリープリンセスロッジからバスに乗り、タルキートナ駅へ。駅、と言ってもホームもなく、吹きさらしの線路脇で列車の到着を待つことになるため、もし雨が降ったりしたら、かなりつらいのではないかと思います。自由席なので、できるだけ前のほうに並んで乗車し、進行方向側の座席を確保しました。前半は、山の中を走るので、特に見るものもなく、こんなものかと思ったのですが、後半は、氷河の残る山々や、黄金色に染まった平原、知床のトドワラの生まれる途中のような朽ちかけた木々が水辺に立ち並ぶ風景など、雄大な景色が次々と現れ、車窓に目を奪われました。しばらくすると、スター・プリンセスが見えてきて、ウイッティア港に到着。これで3泊4日のランドツアー、バスと列車の旅は終わり、7泊8日の船旅のはじまりです。乗船手続きをすませて部屋に落ち着いたときには、夜8時をまわっていました。
アメリカ
ヤクタット・ベイの奥にある、ハバード氷河への終日クルージング。曇ってとても寒かったのですが、上下ゴアテックスで防寒してバルコニーへ。ミニスイートはテレビが2台あり、最初は無駄だなと思っていたのですが、1台はバルコニー、もう1台はベッドのほうを向いているので、船頭にあるカメラ映像を流しているチャンネルに合わせておけば、部屋のどこにいても船頭の景色を確認でき、とても便利でした。 はじめて海から見た巨大な氷河は神秘的で、海は静かに凪ぎ、鏡のようにアイスブルーの氷河を映していました。氷河の崩落も数回ありましたが、音は聞こえてもタイミングよく目撃するのは難しく、見られたのは大小合わせて2回でした。氷河の一部が白い煙としぶきをあげながら海に落ちていくと、数秒後、ゴゴゴゴゴーと唸るような音が響き渡り、大自然の迫力が感じられました。 夜はフォーマルディナーで、プリンセスクルーズ名物のシャンパンタワーを見学。その後デッキに出て、雲と青い山並みをゆっくりとピンクに染めていく美しい夕焼けを堪能しました。
アメリカ
アラスカクルーズのハイライト、グレーシャー・ベイの終日クルージング。 最初ははりきって船頭にいましたが、この日も曇って非常に寒く、室内で時々温まりながらでないと身体がもたないと判断し、キャビンに戻って前日同様バルコニーから見学。マージェリー氷河では、前日よりさらに海が静かで、上下対になって氷河と山があるかのようにも見えるほどでした。海には氷河のかけらがたくさん浮かび、水鳥がその上で羽を休めていました。続いてグランドパシフィック氷河、ランプルー氷河などを見学し、湾から出る途中には、たくさんのアザラシが群れになって寝そべっている小さな島(岩?)もありました。
アメリカ
有名なホワイトパス鉄道には乗らず、よりリーズナブルな、ホワイトパスまで小さなバンでドライブするツアーに参加しました。途中、山から流れ落ちる滝や、峡谷を走り抜けるホワイトパス鉄道も見られました。いつもは殺風景という岩山も、雪をかぶって美しく、この時期にはめずらしいとのことでした。峠では、キンと風が冷たくて空気がおいしく、とても気持ちよかったです。これだけでも満足でしたが、なんと、帰りの道路では、黒熊に遭遇。ここまで、動物にほとんど出会えていなかったので、とてもうれしかったです。ツアー後は、こちらも「ディズニーランドのウェスタンランド」なスキャグウェイの町を散策。ホワイトパス鉄道の木造の駅舎(待合室には黒熊の駅長さんが!?)や、ゴールドラッシュ時代を再現したサロンなどを見学しました。
アメリカ
朝まだ薄暗いなか、ブルーからピンクに明けていく空を眺めながらの入港でした。プリンセスクルーズは、ホランドアメリカラインに比べるとアラスカで勢力が弱いらしく(?)、町から徒歩30分程度と、やや離れたところに停泊しました。プリンセスのスタッフに聞くと、シャトルバスは5ドルとのことで最初迷いましたが、乗ってみると、ジュノーの公共機関が運行しているらしく、無料でした。このシャトルに乗り、ジュノーで人気のアトラクションである、ロバート山のケーブルカー乗り場へ。数隻の大型船が停泊しているので大行列でしたが、以外と早く進みました。標高600mから、細長く入り組んだ美しい湾と雪を抱いた山並み、港に浮かぶ客船などが一望でき、青空に映えてとても美しかったです。山頂では、飼育されている白頭鷲を見ることができ、また、景色のよいハイキングコースも設定されていて、花や苔などの植物観察も楽しめました。その後は町を少し散策し、船に戻りました。 ディナーのあとには、やはりプリンセスクルーズ名物の風船イベント(アトリウムの天井に張った網にたくさんの風船を入れて下に待つ乗客に向けて落とす)に参加。 部屋に帰り、夜23時頃、満月がとてもきれいなのでバルコニーに出ていたら、煙のようなものが船の後方、上空に出現。煙にしては風で動かないし、薄くもならない、ひょっとしたら…と思っていたら、それはだんだんとはっきり緑色を帯び、ゆらゆらと動きながら伸びていきました。カーテンのように夜空を舞う、とはいきませんが、まぎれもなくそれはオーロラ。オーロラベルトのほぼ南端にあたるジュノーで、ついに念願のオーロラも目にすることができました。緯度の低い場所で見られたオーロラだったので、一部ピンク色にも変化し、とても美しかったです。残念ながら写真を撮ることはできませんでしたが、船で知り合った日本人ご夫妻がオリオン座とオーロラのツーショットのすばらしい写真を撮影されていて、とてもうらやましかったです。
アメリカ
バルコニーから美しい朝日を見て、しばらくすると、海に急に靄がかかったようになり、周りが真っ白に覆われてほぼ何も見えなくなりました。すると船が汽笛を鳴らしはじめ、周囲に存在をアピール。衝突の危険があるからだと思いますが、こんなことは初めてでした。そして、半分霞がかかったような幻想的な風景の中、ケチカンの港に入港。太陽が高くなるにつれて靄はきれいに晴れていきました。ケチカンでは、町からバスに乗り、昔のトーテムポールなどが展示された博物館に行きました。また、町の中心を流れる川の上に木材を組んで作られた通りと家並が続くクリークストリートを散策。そこから少し歩いたところにあるアラスカサーモンの養殖場ではサーモンラダーで鮭がジャンプして流れを遡る様子を見学しました。 翌日の終日航海中には、鯨の潮吹きや、小型の漁船について行くシャチの群れなどが見られました。また、日暮れには、船尾で、スター・プリンセスの航跡を追いかけてくる、たくさんのイルカに会うことができました。
カナダ
早朝、まだ街明かりの灯るバンクーバーに入港。ツアーに申し込んでいたので、下船もスムーズだったと思います。 当日の飛行機で帰国するため、キャピラノ渓谷吊り橋とハイキング+空港送迎のツアーに参加。まず、スタンレー・パーク内のトーテムポール・パークにある8本のトーテムポールを見学。次のキャピラノ渓谷では、ワイヤーロープ で作られた長い吊り橋を渡り、ちょっぴりスリルと気持ちのよい渓谷の景色を楽しみました。続いて、ガイドの説明を聞きながら、マイナスイオンたっぷりの森を散策。その後、バスで空港に向かいました。
クルーズ予約については老舗(特に日本船)なので、対応などは迅速で満足です。土日休みなのがやや不便です。
アラスカ鉄道、デナリ国立公園、氷河クルーズを1度に体験したい方。
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