
シリーズの記事一覧
36件の記事船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 1
「 3ツ寝たら帰って来るからね 」 前編の「[船旅の真実 45](https://cruisemans.com/b/sashtatsuo/7571)」でストレスから〝血〟を吐いたネコに言い聞かせたのは出掛ける前日のこと。 スーツケースへの着替えの用意もどこか前回の〝ノリ〟とは少し違う。 飛鳥と言えば国内きっての豪華客…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 2
横浜の天気は悪くはない。 特に快晴でいい訳ではないが履いているデニムに汗がまとわりつく感じがこの格好を選んだことを後悔させる。 赤レンガ倉庫ではビーチを模したイベントを楽しんでいる若者に混じって通り過ぎながら雰囲気だけを覗いてみる。 見た目に分かる仕切られた「砂場」 フェニックスに似た観葉植物をパーテションにしたエリ…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 3
飛鳥の乗船を待つ人達とパシフィックビーナスを待つ人達。 2隻の船は夏休みの子供達の心を最高潮にはしゃがせているようだ。 どちらの待合を見渡しても子ども連れが多い事に目がゆく。 近くの「カップヌードル博物館」でオリジナルを作って来たのだろう可愛い柄のスチロール容器がいつもの見慣れたそれとは違って 「・・・行けばよかった…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 4
ギャングウェイを折り返した先には乗船カードを読み込ませる機械がある。 それにカードをかざすと乗船の有無ないしは個人の情報が「船」側にインプットされるのだろう。 ひらけた視界の先はデッキ5。 自宅で言うならばリビングに相当する場所だ。 要所要所にスタッフが待機していて迷うことなく誘導してくれる。 デッキ7にはエレベータ…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 5
ベットサイズと同じくらいの開閉のできない窓からは外の景色が薄っすらとではあるが分かるくらいの日差しと景色が差し込んでいる。 冷房は24℃に設定されていて入った途端に「ハ〜〜」と言葉が出るくらいの気持ち良さがある。 汗ばんだ身体と横浜の潮風にさらされた髪の毛を洗い流しに僕がこの部屋で最初にした事が「シャワー」。 「飛鳥…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 6
右舷に集められた人・人・人。 横浜港大さん橋国際客船ターミナルに集まっている人と飛鳥Ⅱを繋ぐカラフルな紙テープ。 バスケットに入れられたそれは誰が誰に投げる事もなく手渡される。 同時に甲板上ではスパークリングワインとソフトドリンクが振る舞われ出港に華を添える。 定刻通りに銅鑼の音と汽笛で船体がゆっくりと動き出すのが分…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 7
時刻は17時を廻ったばかり。  この後の予定は「避難訓練」が残るのみ。 太平洋から北太平洋の終日航海だ。 とりあえず船内の散策と決めた僕達は事前に送られて来ている飛鳥の「本」を頼りにデッキを前に後ろに。 日本船の有難いところはエレベーターの各階を示す掲示板の横に「右舷」「左…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 8
船旅に慣れている方達だろ。 自分の部屋が一目で分かるようにそれぞれのオリジナルのグッズが掲げられている。 「表札」の様なものだ。  部屋に戻ると「飛鳥デイリー」=「船内新聞」がドアの下の隙間から配達されている。 A4サイズの裏表にタイムスケジュールとその催し物の内容や予約の…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 9
食事の時間は前半と後半に分けられている。 旅行を申し込んだ時に希望時間の選択はあるがやはり料金による。 とは言っても19:45分からの食事なので特に辛くもない。 前半の方はその1時間半ほど前から始まるので善かれ悪しかれである。 劇場?は食事の時間に合わせる様に終わる。 「Show」の感想やらを話しながら5デッキのダイ…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 10
メニューにはシェフのオススメが前菜からデザートまでの全6種類に書かれている。 上品な味付けと適度な量は日本人の胃袋を満たすには充分だろ。 食前にはドリンクを必ず聞かれるが前回同様アルコールの呑めない僕達はソフトドリンクを注文する。 前回と違うのは僕は「ジンジャエール」では無く「炭酸水=スパークリングウォーター」だった…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 11
食事は1時間30分程すると食事を終えた方達が次々と席を立ち出す。 2時間の時間を費やす人たちはこの船には乗っていなさそうだ。 自宅での食事ならこの何分の1で済まされているのかを思うとタップリと「食事」を楽しんだことになる。 アルコールに飲まれている様な人も見かけない。 皆、各自礼儀正しく入って来た観音扉を出て行く。…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 12
デッキ5はレセプションの有るフロアになる。 ここはピアノバーと呼ばれるお酒を嗜む場となっている。 ピアノの心地いい奏でが吹き抜けのデッキ6まで好奇心を誘わせる。 ビッシリとまでは言わないが幾人かの方々がゆっくりとした時間を味わっている。 船旅の良さはこの時間にあると行っても過言では無いだろう。 普段ならば費やすことの…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 13
乗船をしてまもなくシャワーを浴びた僕。 妻はこれから「大浴場」に行くと言う。 人の考えることは皆同じようなことだから今頃行くと混んでいる旨を伝えるが彼女も潮風と汗ばんだ身体をゆっくりと湯船に浸したいらしい。 とりあえず「大浴場」を探すことになる。 船尾、デッキ12にある事は分かった。 部屋を出て付き合うこととする。…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 14
ここが船の中と一瞬忘れてしまいそうな雰囲気で大浴場から帰って来た家内の第一声は「ものすごく混んでた!」 ソラ見たことかと思いながら僕は1時間ほど後から行く事をあらためて思う。 お風呂の入り口には車椅子やらご年配の方の歩行を助けるための品が行儀良く停めてある。 60程のロッカーはあるが身体を洗う場所は比例していなくその…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 15
閉め忘れたカーテンからは洋上の明かりがいつもの朝より相当早く目覚めさせた。  8月の朝。 日の出が早いのは分かっているがこの時間から起きるつもりのない僕はカーテンを閉めるのの煩わしさから明かりを避けるように体を船内側に向けて二度寝の体勢。 窓の高さは日本人ならば部屋が覗ける…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 16
Noメイクの妻は当然の如く「 写真 」を嫌がるが散歩は大丈夫のようだ。 3周目を終えた妻が僕と合流する頃には爽やかな洋上の「 朝 」だ。  船の底の形がそれを表しているのかプロペラがそれだけの数あるのか3つの波が立ってここが洋上だと言う事をこれでもかと言わんばかりの視界と共…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 17
メイン会場の入り口で席を案内された僕達は「 フリーシーティング 」とは言え案内係の決めた席に着席する。 お隣の方はすでに「 膳 」が運ばれ静かに召し上がっておられる。 お父様とお二人の御乗船の様子。 本日のメニューの書かれた紙?メニューに目を通しているとお隣の娘さんがフロア中央に自分で取ってくといい「 サラダ 」など…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 18
実はこの日の朝、…と言ってもそれほど早朝ではないがこの「クロースアップマジック」の引換券を取るためにデッキ5で並ぶ事になった。 乗船初日の夜にShowを観た事は前途したがその1時間余りのShowの構成は10人程の歌とダンスの構成とマジックShow。 白人のダンサーと歌手で仕上げられたShowは完成度の高い観ごたえのあ…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 19
チケットをGetするための場所をレセプションで尋ねるとレセプションの係の女性よりも先に教えて下さったのが踊る男女のモニュメントの近くにいた「 車椅子 」の男性。 そう、この航路にはイヤこの船にはこう言った方々を多く見かける。 日本船への安心とホスピタリティーからだろう。 時間が来たら係のものが案内するとのアナウンス。…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 20
本日の最大の楽しみはGetしたチケットのこと。 開始時刻は夕方。 それまでの時をこの船内でいかに過ごすかのプレゼンテーションは「 飛鳥ダイアリー 」と言う船内新聞に書かれている。 細長い風船で動物を作る方法を教える時間があったり、今年度開催されるラクビーをわかりやすく解説してくれる時間も設けてある。 僕が選んだのは「…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 21
食事の前に「 クロースアップマジック 」を観ることにしたのはあのご夫妻も同じ。 この方達も第2回目の食事時間のようだ。 「 カードルーム 」と言われる小さな会議室のような所でそれはひらかれる。 簡易的な椅子が横に8客ほど。 縦に5客程で40人位の観客だ。 2列目の席に座った僕達は昨晩の「 彼 」とは想像できないほどの…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 22
2回目のディナーの時間が始まった。 この日は17時を過ぎた頃から「カジュアルなフォーマル(インフォーマル)でお過ごしになってください」とアナウンスをされていたにもかかわらず、すっかり二人とも忘れていた。 やけにジャケットが多いなぁ・・程度。 船内に居られる飛鳥の方に尋ねると17時過ぎたらの件。 ハッと思い出し二人で着…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 23
前菜を含め5品。 デザートを入れて6品目でフィニッシュとなる本日のコース。 妻は「ヘイゼルナッツとチョコレートケーキ」で絞め、僕は「クレープシュゼット」でこの食事を終えた。 少し離れた席では昨晩に続き炎の演出。  クレープにアルコールの高い炎にオレンジの香りを付けたソース。…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 24
函館の朝の甲板は湿っている。 ほんの数時間前まで降っていただろ「雨」をワックスの効いた材が伝えている。 走るでもなく歩くでもない。 ダラダラした朝。  飛鳥の「A」にカモメをあしらったロゴの付いた朝食の「海苔」。 本日も「和食」をチョイス。  会場の出入りは自由。 名産品から…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 26
函館の駅には「北海道新幹線」を大きく宣伝した広告がJRも負けてはいないぞ、とばかりに飛び出しそうなその元気なポスターとは裏腹な今にも降り出しそうな「空」  8月でもお天気次第でTシャツでは肌寒さを覚える。 「函館朝市」テッパンの観光名所?と函館山に向かう。 仮にここでお土産…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 27
妖しさは的中。 ほんの5m先の頭上に立罩めるのは「霧」なのか「雲」なのか。 妻はこんな時はいつも「せっかくここまで来たのだから」をよく口にするが今回ばかりは使い方が少し違う様な気がする。 ほら、チケットを買う前から親切に教えてくれているじゃあないか。  「せっかくここまで来…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 28
今来たロープーウェイは帰りの客を乗せて15分後に下山。 惜しむ?妻を乗せて「霧」か「雲」の下へ。 横浜のレンガとはまた違う函館のレンガ群へ。 「霧」「雲」の晴れたあのロープウェイ。 ここから見えると言うことは今ならば少しは眺めることができたのだろうか・・の1Hour ago.  「朝市」とは言っても「朝」ではなくなった商店街は早終いを始めた店もあり観光客の人出と比例した活気。  ここに付いた時は方が触れ合うとは言わないまでの人の数…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 30
教えていただいたお寿司屋さんは「即ち」のある場所ではなくお馴染みのレーンを廻るところ。 それで充分ですよ。 ・・ですよね。 と話していた船内での会話を思い出す。 「本日のおすすめ」と手渡されたパウチには見慣れた名前や僕達の様な「海なし県」では目にすることの無い名前が。 「ホヤ」 食べたことがないので即、注文。 食への…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 31
飛鳥への迎えのバスを待つ間の回想。 「函館朝市」「函館山」「ハリストス正教会」「旧イギリス領事館」「八幡坂」「レンガ倉庫」そうそう日本で最古の「コンクリートの電柱」  名物の「ガゴメ昆布」も買ったよ、有名なスナック菓子やチョコレート。 すべて「宅急便」にお任せしました。 1…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 32
17:00、船は進んでいるのかも分からないほど静かに離岸。 明日の富山の伏木港でこの飛鳥と別れることになる。 最後の観音扉の中での食事。 おきまりの乾杯のあとには函館らしい「イカめし」がメインだろうか海のものが並ぶ「和食」  和食の最後のデザートらしくあのマークの入った「最…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 33
伏木の港ももうすぐそこに迫った朝。 洋上から見る、飛鳥から見る最後の朝日。 今日、下船をして金沢回りで「新幹線」を乗り継いで岐阜羽島まで帰る予定を直前で変更。 重たい荷物を持って2つ、3つの電車を乗り継ぐよりも「レンタカー」で帰ることに決定。 船内から車の予約を取り付け一安心の後に最後の朝食へ。 リドグリルでのバイキ…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 34
朝食を終えデッキ10 船首ビスタラウンジ。 最後の航海の終着地伏木港を待つ束の間、各部屋ではスーツケースへの最後の片付けも済んだのだろうポツリポツリと人が増えてくる。 ラウンジの斜め30°ほどに傾いたガラスの向こうの景色は厚くグレーな雲。 雨がそのガラスとその湾曲に沿ったチェアーを濡らす。 パイロットの交代なのだろう…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 35
下船の順番はアッパークラスから順番となる。 最後までこの船内に残るとこんなにもたくさんの人たちが乗っていたんだと改めて思う。 あのディナーの時にテーブルを回って曲を提供してくれたトリオは今度は一小説ではなく一曲を演奏してはまた次を目の合図で乗客達に感謝を送っている。  キャ…
船旅の真実 飛鳥Ⅱ編 36
レンタカーのナビゲーションを自宅に合わせるとその距離は300㎞も無い。 到着の予想時間も比較的早い時間を示す。 東海北陸自動車道を片道だけで東に向かうことはかつてない事。 後部座席に積んだスーツケースは船内から発送すると僕たちの到着の翌日になると言うストレスもあり一緒に帰る選択をした。 8月の後半だというのに夕食のた…

このブログについて
船旅の真実
イタリア旅行のナポリで見た「豪華客船」!!一度は乗ってみたい。 じゃあ、行こうじゃないか!から始まったクルーズ旅行の記録を綴っていこうと思います。