Hapag-Lloydへの資本参加
Hapag-Lloyd Europe

Hapag-Lloydへの資本参加

2020年7月11日 17:41
mr. minamikuのアイコン

mr. minamiku

アメリカ在住の2001年、マイアミ発の西カリブ7泊8日カーニバルトライアンフでの家族旅行が初クルーズ。当時小学生だった末娘も今や独立、夫婦二人の旅行はクルーズがメインとなり、乗船実績は10回を超えました。最近は寄港地に加えて船で選んでいます。新しい船はポッド推進機採用により旋回性能が飛躍的にアップしており、港の中での入出港取り回しを見るのが楽しみです。

プロフィールを見る

ドイツのHapag-Lloydに資本参加

コロナ禍がクルーズ船業界に深刻な影響を与えているが、各船会社が独自に生き残り作戦を遂行中である。今週Royal Caribbean(RCL)に大きな二つの動きが出てきた。
一つはSelverseaの100%株式取得であり、もう一つはHapag-Lloyd Cruisesへの間接的資本参加である。RCLはドイツのTUI Groupと50/50でTUI Cruisesを保有しているが、TUIが100%保有していたHapag-Lloydの株式をTUI Cruisesに売却した、つまり間接的に50%のオーナーとなった。
この動きは今年の2月に始まっていたということから、コロナ禍前に決まっていたのか不明であるが、2月から現在までは、EU Commissionの審査となっていたことから、欧州の公正取引委員会のようなものの審査にかかっていたということか。契約上のTerms & Conditionsの詰めをしていたということで支払い方法など詳細は不明だが、$1.3Billion(日本円で1300億円)の大型投資となる。(実質RCLはそれの半分と思われる。)

EuropeとEurope2

TUI GroupのWeb Page
Berlitzのクルーズガイドは欧米でクルーズ船を紹介するガイドブックだが、複数年にわたってHapag-Lloydが小型船部門のトップを取っている。Silverseaを完全傘下に収め、Hapag-Lloydにも資本参加。TUI CruiseはMein Schiffシリーズ船で、これもまた大型船部門で上位に並ぶ。カジュアルラインが強かったRCLがコロナ禍以降、高級ラインでも存在感を増していくことが考えられる。
高級ラインの充実を図る一方で、Pullmanturの廃業の動きなど、 クルーズ旅行が再開された際には、管理の手間や保険の料率アップなどでコストが増加することが想定できることから、大衆化、カジュアル化も今後は変わっていくということであろうか。
何れにしても、ポストコロナを見据えて、大手3社のそれぞれの対応が今後のクルーズ船の業界動向を決めるのであろう。

シリーズ

COVID-19の影響

シリーズページを見る
現在 5 本目
Carnival 追加売却 (その2)

次の記事

Carnival 追加売却 (その2)

コメント

まだコメントは投稿されていません。

コメントを投稿する

コメントの投稿にはログインが必要です。

Minamiku Blog

このブログについて

Minamiku Blog

Minamiku Blog

このブログの他の記事

ブログの一覧へ
出張時の息抜き(その11) ロッテルダムとドバイ

出張時の息抜き(その11) ロッテルダムとドバイ

# Londonから欧州大陸の旅 2023年2月。今年の最初の出張は、欧州・中東弾丸ツアーで、Londonで数日こなして、EurostarでParisに渡り、France, Belgium, Netherlandと上がり、そこからBahrain, Dubaiをつないで日本に戻る2週間出張となりました。昨年5月の時

記事を読む
出張時の息抜き (その10) London コロナ明け間近?

出張時の息抜き (その10) London コロナ明け間近?

# Londonは完全に日常 2022年5月。日本は未だ入国者にPCRを科していますが、Londonは完全にフリーに戻ったということで、GW明けに早速London出張を敢行。まず驚いたのが、マスク着用率の低さ。街中ではほぼゼロ。交通機関内で2~3%でしょうか。ほぼ日常を取り戻していました。 ![](embed:

記事を読む
出張時の息抜き (その9) ドバイ~アブダビ+シルバニヤス島 アブダビ・シルバニヤス島編

出張時の息抜き (その9) ドバイ~アブダビ+シルバニヤス島 アブダビ・シルバニヤス島編

#Abu Dhabiへ Dubaiと異なり、Abu Dhabiは基本的に外国人が入域するのが難しい状態が続いていました。しかし、昨年末に少し入域に関する要項が変わったみたいで、ワクチン2回接種証明+PCR検査陰性で入れるとなりました。 これを逃すと、またいつ入れるか判らないと、急遽陸路Abu Dhabi入り

記事を読む
出張時の息抜き (その9) ドバイ~アブダビ+シルバニヤス島 ラーシド港編

出張時の息抜き (その9) ドバイ~アブダビ+シルバニヤス島 ラーシド港編

#Dubai Ferryの終点 Ferryの終点はDubai Creekの出口、Al Ghubaibaとなります。ここでメトロやDubai Creekの渡し舟に接続です。その手前が、ドバイのメインの港ラーシド(Rashid)港。アブダビの海底油田の掘削などに使う船やリグが沢山停泊しており、北海油田の基地アムステルダム

記事を読む
出張時の息抜き (その9) ドバイ~アブダビ+シルバニヤス島 ドバイハーバー編

出張時の息抜き (その9) ドバイ~アブダビ+シルバニヤス島 ドバイハーバー編

# 2022年最初の海外出張はやはりドバイ 海外への渡航が難しい中で、日本は殆ど鎖国状態ですが、ドバイだけは外国人訪問者にドアを開け続けています。おのずと国際的な対面式の打ち合わせは、「ドバイでやりましょう。」となります。今年も海外出張はドバイからとなりました。 #ドバイの停泊地 ドバイハーバー 前回の出張

記事を読む
フェリーで九州へ (その4 最後)

フェリーで九州へ (その4 最後)

#紅葉の九州 今回の九州旅行は、紅葉の九州を楽しもう。ちょっとした山登りをしてみよう。を目的として、別府、湯布院、九重連山やまなみ街道ドライブ、平治岳ボランティア登山と盛りだくさんメニュー。 まずは、別府の砂湯から。 ![](embed:photo/95502) 公営の砂湯。竹瓦温泉。どさっと重たい砂でした

記事を読む