セレブリティ・ミレニアムで航く早秋の日本周遊クルーズ⑨船内生活・横浜下船編

セレブリティ・ミレニアムで航く早秋の日本周遊クルーズ⑨船内生活・横浜下船編

2019年10月28日 00:00
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mr. shibata

1975年コーラルプリンセスで初めて海外旅行をして以来、ずっと船旅を愛好しています。大学時代は横浜港、社会人になってからは神戸港、大阪港、そして現在は名古屋港に足を運び、客船の写真を撮っています。 定年退職したあとは時間が自由になり、色々な海域を巡り船を乗りつないで世界一周を達成。 40年以上の乗船歴を活かしてクルーズの伝道師みたいにクルーズの魅力を発信していきたい。 旅の詳しい記録は下記4トラベルに掲載しています。

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 横浜発着のセレブリティミレニアムで航く日本周遊クルーズに乗船して来ました。セレブリティ・クルーズの船に乗るのは今回が初めて。
 セレブリティミレニアムは文字通り2000年に就航。2019年にセレブリティクルーズは創業30周年を迎え、「セレブリティ・レボルーション」と名付けた一大プロジェクトが始まり、セレブリティ・ミレニアムはその1隻目として本年2月に大改装されました。
 セレブリティクルーズは1989年にギリシアのチャンドリスグループによって創業。1997年にロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)によって買収され、現在はRCIのワンランク上のブランドとして運営されています。

 今回は横浜から1,728名が乗船し、日本人は1,680名、アメリカ人10名、ベトナム人10名、韓国人7名、カナダ人4名、中国人3名、台湾人2名など16ヶ国人が乗船。乗船客は殆どが日本人で、11日間のクルーズ中、8日間連続して毎日寄港。寄港する全ての港湾関係者も同乗し、船内で寄港地の案内コーナーが設置されたり、寄港地説明会も実施されました。
今迄にこのような企画がされたのは初めてで画期的。事前情報が得られていたので寄港地では乗船客は中味の濃い充実した寄港地観光ができたようです。
 

<セレブリティミレニアム・シップデータ>
総トン数:90,940トン、全長:294m、全幅:32m、喫水:7.9m、
巡航速度:24.0ノット、乗客定員:2218人、乗組員数:999人、
船籍:マルタ、就航年:2000年7月、改装年:2019年2月

元の母体であるチャンドリスをギリシア語で表記するとΧΑΝΔΡΗとなるのでロゴマークやファンネルでXが強調されています。

<改装前のセレブリティ・ミレニアム>
改装後は上の写真の通り、船体下部の塗装が変更され、色は少し明るい青色に。
木目の茶色い壁や柱が多い従来の内装から白い壁や柱に変わり、赤いカーぺットがグレーや青っぽい色に変わって、現代的で明るい雰囲気になったようです。

1977年10月に神戸に来港した時のチャンドリスラインのエリニス
青地にエックスのファンネルマークをつけた二本の煙突が魅力的。
来港した時に乗船客の好意で船内見学させてもらったのが良い思い出です。

<エリニスのシップデータ>
総トン数18,564トン、全長196m、全幅24m、
旅客定員940名、建造年:1932年

セレブリティミレニアムのゴッドマザー:Mrs.Robyn Rouxの肖像写真
(2000年6月26日命名)
この人はどのような人かの説明書きは見当たらず残念

セレブリティミレニアムご自慢の吹き抜けの空間「グランドフォイヤー」
階段は大理石でできています。

コスモスラウンジ(展望ラウンジ)
 11階にあり見晴らし抜群で中央の席は一番お気に入りの座席でした。

サンライズデッキ出口にあるLOVEのオブジェ

いつも明るく愛嬌たっぷりのクルーズディレクターと日本人ホステス(通訳)のユリカさん

メインダイニングでは入口付近で毎晩ウエイターが勢揃いして明るくお出迎え

メインダイニング5階から4階レストランを見下ろす(メトロポリタンレストラン)

セレブリティクルーズは食事の良さには自信を持っているようで、こだわり抜いた料理とかハイクオリティというフレーズをよく目にしました。

前菜の野菜サラダ

たこ焼き器のような皿に盛り付けされたエスカルゴの前菜

お気に入りのシュリンプ・カクテル

ホーランドアメリカラインのシュリンプ・カクテルの方がデラックス!

メイン料理・ニューヨークステーキ

デザートのチョコレートケーキ

ウエイター達による挨拶パレード(メトロポリタンレストラン)

ザ・カジノ
 カジノにしては落ち着いた雰囲気。
 営業してしない停泊中に撮影

本船ご自慢のQsine(クイジーヌ)・有料レストラン
プロジェクションマッピングによる3Dショー「ル・プチ・シェフ」

世界に先駆けての画期的なディナーを体験しました。(夕食のみ55$)

4人のシェフが皿の上に登場し、これから配膳される各コース料理を目の前で出来上がるまでを再現

テーブルの上に映し出されたサイケデリックでカラフルな模様。
趣向を凝らした演出にレストラン内のあちこちから歓声が上がる。

前菜とメイン料理の空いた時間には蓮の花の間を鯉がスイスイと泳いだりして客の目を楽しませます。

メイン料理のビーフステーキが出来上がると料理イメージが映像で映し出されます。

メイン料理のビーフステーキが映像で映し出された直後に本物のメイン料理が目の前の皿の上に現れます。
デジタルと美食のコラボレーション! 
遊び心満点のユニークな体験をしながらフルコース料理を満喫しましたが、個人的には邪道と思え、料金に見合った上質な食材を重視する方が好みです。

オーシャンビューカフェ(ビュッフェ)の料理配置図
どこにどのような料理があるのかこれを見ればバッチリ!

ビュッフェの入口にある手洗いコーナー
食事中に手を汚してしまった時にトイレに行かなくても手を洗えて便利です。

スシ・オン・ファイブ(寿司・アジア料理の有料レストラン)

スシ・オン・ファイブの日本語メニュー
アラカルト方式で好きなのを一品ずつ注文できます。

スシ・オン・ファイブでオーダーした「おまかせ寿司」(9ドル)
(マグロ、ハマチ、サケ、タコ、エビが一揃い)

ギャレーツアーに先立ち、エグゼクティブシェフが壇上に上がり挨拶
中央は岡田シェフ
 横浜生まれで神奈川大学卒業後、渡米し調理の腕を磨き、現在はセレブリティ クルーズの船でアジア料理の監修。各船を巡回し、アドバイスをするシェフをトラベルシェフと呼ぶらしい。

日本のカレー(岡田シェフが監修)

厨房見学

早朝開催のフィットネスには毎日熱心な人がいっぱい

分かりにくいトイレ表示
男性、女性、身障者の絵が1枚の表示板に記されており、間違って女性トイレの中に入ってしまったこともありました。
この船のトイレは体系的な配置にされておたず、配置と表示が悪いと思いました。

終日航海日や寄港地午後には寄港地全ての担当者が観光資料を揃えてスタンバイし、乗船客の寄港地観光のアドバイス。

秋田のコーナーでは何とJR東日本社員が制服制帽姿で応対。
クルーズ中に現地の担当者から寄港地観光の情報が得られるのは画期的。

メインシアターで各寄港地の説明会が開催され、北九州はジャンル別のグルメ情報。

何と6種類の地酒が無料で飲み放題。クルーズしていると有料のワインテイスティングはよくあるが、日本酒の試飲会の経験は初めて。

3層吹き抜けで900名収容のメインシアター

セレブリティ・ミレニアムのシンガーとダンサーによるプロダクションショー

ヘッドフォンを付けて自分の好きな曲を自分だけの世界を楽しめるサイレントディスコ。
左側には青・緑・赤の音楽切り替えスイッチ、右側にはボリュームスイッチが付いており、同じ色同士でテンポに合わせて踊れます。

ダンスレッスンは普段なら上がれないザ・シアターの舞台やスカイラウンジのステージで開催
殆ど毎日寄港する為、社交ダンス・レッスンは何と午後10時か10時半から開催。
飛鳥Ⅱ、ぱしふぃっくびいなす、にっぽん丸、ピースボートの世界一周クルーズでもダンスレッスンの経験があるベテラン講師で分かりやすく熱心なレッスンがされていました。

本クルーズでは日本クルーズ&フェリー学会のセミナーが会員や港湾関係者を対象に開催されました。

11階サンライズデッキから10階リゾートデッキを見下ろす

10階船尾のサンセットバーから眺める真っ直ぐな航跡

クルーズ10日目の終日航海日夕方には早くも房総半島の東海岸沖を航行していました。
横浜入港予定時間は明朝4時30分。ゆっくりと遠回りして航行するようです。

クルーズ最終日。朝食を食べている内にダイヤモンド・プリンセスが通過し、大さん橋に着岸しており、入港シーンを見逃してしまいました。

着岸する新設された大黒埠頭のクルーズターミナル
さすが横浜だけに2棟あり規模が大きい!

下船までの待機時間を利用して名残惜しく船内ウオーキング

クルーズ中に最も多く訪れた展望ラウンジには誰もいない。
改めてクルーズが終わったことを実感しました。

大黒埠頭に着岸したセレブリティミレニアムとベイブリッジ

今回の航海距離:2116.5海里(3,920km) 
横浜⇒広島⇒北九州⇒釜山⇒舞鶴⇒金沢⇒秋田⇒青森⇒横浜

クルーズターミナルでは寄港地での出費額、訪れた観光地やクルーズ歴などを詳細に確認するアンケートが実施されており、回答したら粗品がもらえました。(国土交通省企画)

ベイブリッジを渡るシャトルバス(大黒埠頭から桜木町)からの車窓風景。
セレブリティ・ミレニアムとの別れを惜しみながら帰途につきました。

シリーズ

2019 セレブリティ・ミレニアムで航く早秋の日本周遊クルーズ

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