マーケティング 5.0時代 多様化する顧客ニーズ

マーケティング 5.0時代 多様化する顧客ニーズ

2022年7月6日 12:39
mr. takeshi_kimiのアイコン

mr. takeshi_kimi

サービス業出身のため、非常に厳しい評価になってしまいます。辛口コメントをお楽しみください。2016年よりPonant リピーターです。船のサイズ感、航路のバリエーションとフランス船ならではのセンスが気に入っています。

プロフィールを見る

クルーズのサイズ感

以前、ポナンで知り合ったオージーに次はシーボーンを予約していると語ると、『もう、その味を知ったら他の船には戻れなくなる』と言われた。

確かにシーボーンは大型船と比べたらコンパクト(40,000トン、300室)で、レストランの数も多く寿司バーまであり、カジノ、劇場とすべてが揃っている。食事のグレードは非常に高く、どのレストランで食べてもおいしいし、フリーのアルコールも満足のいくレベルのものが提供される。ベジタリアン対応も非常にバラエティーに富んでおり、多様性への取組は抜群である。

予約が必要なThomas Kellerに至っては、こんなに美味しいステーキをこれまでたべたことがあるであろうか、と感激した。焼き方といい、肉質といい、噂には聞いていたが予約が不要であれば毎日行ったかもしれない。

またThomas Kellerが監修するテラスでのBBQも格別であった。

とにかく、食に関してはグローバルな味を飽きることなく楽しめ、しかもレベルは最高峰かつ演出も優れているのだから言うことはない。テラスでのランチ/ディナーは毎日テーマがあり、メキシカン、イタリアン、チャイニーズ、地中海とどこで食べるかを悩んでしまうほどだ。


バーも沢山あり、それぞれが場の雰囲気を大切にした素晴らしい空間である。

大満足ながら、人間とはかくも好みは万別であるのが常である。要は船のサイズが私たちには大きいのである。前回ポナンで一緒になった同年代のベルギー人も同じことを言っていたた。初めてポナンの船(10,000トン、100室)のサイズ感が気に入ったという。また、シーボーンはやや年齢層が高いというのも、彼らと同様に感じた。50代後半である私たちからしても、圧倒的に年齢が高いのだ。私は乗船したことがないのだが、多分日本の飛鳥と同じような客層なのではないかと思う。

またアメリカ船ということでアメリカ人が大半であり英語ONLYの世界であるのがシーボーンならば、フランス語と英語を公用語とし、言語が異なる人がそれぞれ共通のコミュケーション方法を探りながら楽しむ雰囲気のあるポナンとではカルチャーが異なる。どちらが良いとか悪いとかではない。すべては好みの問題だと思う。

同じポナンであってもシーボーンの半分以下の大きさの船と帆船では全くカラーが異なる。帆船ヨットは私たちが乗船した当時は30部屋であり、食事は必ず相席となる。これを苦痛とするか、いろいろな人と交われて楽しめるか個人差がある。そのポナン帆船も改装後はさらに部屋数を抑えわずか16部屋という新しいものがお目見えする。

ある程度大きい船は寄港地で錨を下すとテンダーボートでの移動に時間がかかるため、寄港地で埠頭につけられる港の方が都合がよく、それが可能な大き目な港がある場所に多く立ち寄る。一方、帆船ヨットは、気軽に錨を下してもコンパクトにゾディアックで上陸できるため、静かな、そして船でなくては行けない島に行けるのが魅力である。

それぞれの船が持つ強みを吟味して、旅を選択していくのが満足の秘訣であり、これには実体験がものを言う。マイアミから来たリピーターのアーティストはいくつかの船を体験し、初めてシーボーンに乗った時、ようやく自分の居場所を見つけたと語っていた。自分の居場所を見つけるのにはまだまだ時間がかかる。

シリーズ

SEABOURN_ENCORE

シリーズページを見る
現在 3 本目
夕暮れのプールサイド

次の記事

夕暮れのプールサイド

関連する乗船レビュー

コメント

まだコメントは投稿されていません。

コメントを投稿する

コメントの投稿にはログインが必要です。

Takeshi & Kimi Blog

このブログについて

Takeshi & Kimi Blog

Takeshi & Kimi Blog

このブログの他の記事

ブログの一覧へ
クルーズ説明会&見学会-1

クルーズ説明会&見学会-1

# 第2回ポナン・クルーズサロン ## 無料のクルーズ説明会に参加して気分を盛り上げよう 8/30、台風直撃の中、第2回ポナン・クルーズサロンに参加してまいりました。 2022年にRitzの客船を予約していたものの、コロナの影響で就航が遅れSeabournに乗船して以来、諸事情によりクルーズともポナンとも

記事を読む
クルーズ船のマーケティング

クルーズ船のマーケティング

# リピーターを増やせ! 乗船した翌日のドレスコードはフォーマルとあり、7泊8日のクルーズでの唯一のフォーマルデイであった。初めてSEABOURNを利用した人は5F のThe Clubに招待され、カクテルとカナッペが供されウェルカムイベントが開催された。 SEABOURNのファミリー感を演出するところが非常

記事を読む
客寄せ寄港地_サントリー二島

客寄せ寄港地_サントリー二島

#エーゲ海を見下ろす断崖絶壁の街 クルーズ船のルートには必ず目玉となる寄港地が盛り込まれている。知名度があり、誰もが一度は行ってみたい、この寄港地がルートに入っているなら是非乗りたい!という気持ちを高ぶらせる寄港地がある。ギリシャではサントリー二島、ミコノス島、コリントス運河横断、そして今では環境への配慮によりク

記事を読む
気候変動とクルーズの旅

気候変動とクルーズの旅

#夜中の事件簿 今回は東地中海を巡る旅は、ギリシャだけでなくトルコの高級リゾート地、フィトヒエとボドルムの 二都市を予定していたが、直前になりフィトヒエの港湾当局により自船テンダーボートではなく、当局指定のボートを使用しなくてはならないとのお達しで、当局のボートの規模が小さく一回の乗船数が極めて少ない事、使用でき

記事を読む
夕暮れのプールサイド

夕暮れのプールサイド

#アペリティフ タイム 寄港地での観光から帰ると、多くの人はプールサイドで過ごす。サンベッドで夕食前に一眠りしたり、本を読んだり、バーで飲んだり、、、プールの中でグラス片手に知らない人と話をしたり。バーからは頻繁にカクテルが作られパスアラウンドされるので、ついつい手を伸ばしてしまう。そのため、プールサイドのバーで

記事を読む
フォーマル@SEABOURN

フォーマル@SEABOURN

# フォーマルのカタチ 7泊8日のうち、乗船2日目にフォーマルドレスコードの日が一日だけあった。パーティーがあるわけではない。食事前に初めてのSEABOURNということでオブザベーションバーへのご招待が届いていたので、お召かししていく。 クルーズディレクターがそれぞれの担当責任者を紹介、キャプテンの話等をカ

記事を読む