クイーンメリー2で行く東南アジア周遊クルーズ10日間の旅⑤レムチャバン・バンコク

クイーンメリー2で行く東南アジア周遊クルーズ10日間の旅⑤レムチャバン・バンコク

2018年4月4日 00:00
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mr. shibata

1975年コーラルプリンセスで初めて海外旅行をして以来、ずっと船旅を愛好しています。大学時代は横浜港、社会人になってからは神戸港、大阪港、そして現在は名古屋港に足を運び、客船の写真を撮っています。 定年退職したあとは時間が自由になり、色々な海域を巡り船を乗りつないで世界一周を達成。 40年以上の乗船歴を活かしてクルーズの伝道師みたいにクルーズの魅力を発信していきたい。 旅の詳しい記録は下記4トラベルに掲載しています。

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 本来ならブルネイのバンダルスリブガワンに寄港する航行予定でしたが、バンダルスリブガワン港の浚渫工事が期日までに完了せず寄港が困難となり、3月中旬に寄港地変更の知らせがありました。ブルネイもタイも一度も訪れた事はないので、QM2に予定通り乗船させてもらえれば代替になっても一向に構いません。タイにはいつか訪れてみたいと思っていたので期待に胸が膨らみました。
 シンガポールを出港して2日目の朝、最初の寄港地タイのレムチャバンに着きました。レムチャバン港はバンコク湾の出口付近にありタイ最大の国際貿易港でクレーンが立ち並ぶコンテナがいっぱい置かれているような辺鄙な場所の殺風景な港です。首都バンコクから130km離れていて無料シャトルバスもないので、船側から案内されたショアエクスカーションの「王宮とショッピング」というツアーを利用しました。

タイと日本との時差は2時間、シンガポールとの時差は1時間あり、前日就寝前に時計の針を1時間戻すように指示がありました。午前9時にレムチャバン港に入港しましたが、辺りを見回してもクレーンが立ち並びコンテナが積み上げられているような殺風景な景色。最初の寄港地でしたが特には感動しませんでした。

ズラリと並んで待機する観光バスQM2を岸壁から眺めましたが、船体が大き過ぎてファインダー内におさまりません。

観光バスの乗客を見渡しても日本人は我々4人だけ。訛りのきつい英語でタイ人女性ガイドが説明してくれますが、満足に聞き取れないので車窓風景を楽しむ事にしました。

途中トイレ休憩で立ち寄った時に見かけた面白いイラスト

タイの正式国名はタイ王国(Kingdom of Thailand)というだけに あちらこちらで黄色一色の枠に包まれた国王の写真を見ました。

黄色は国王が生まれた曜日の色との事。

バスは一般道路と高速道路を走り2時間半程で首都バンコク市内に入り、最初に目に飛び込んできたのがドゥースイット宮殿。エキゾチックな美しさで異国情緒満点です。

王宮は王室の施設なのでノースリーブやタンクトップ、半ズボンなどでの入場不可。バンコクは暑い所なので当然ながら入場禁止となる人も多いので、手回し良く象の絵模様の長ズボンを貸してくれていました。

エメラルド寺院(ワット・プラケオ)を取り囲む回廊には6つの門があり、この門の前に立っている像は、「ラマキエン」に登場する鬼で、人肉を好物としているとされているとの事。

エメラルドの仏像が安置されている本堂内は写真撮影禁止。王宮敷地内では撮影OKで観光客はここぞとばかり写真撮影

建物の前に屹立する衛兵は半人半獣

陽気で明るく南国らしい微笑み

仏教経典を納めるプラ・モンドップ外敵の侵入を防ぐために金色に彩られた鬼と蛇が出入口を警護。

宝石を散りばめたような壮麗な柱

金色に輝く仏塔

バンコクは熱帯地方だけに この日はとても暑く、王宮を出て参道を歩いている時に一緒に観光していたオーストラリア人のお爺さんとお婆さんが熱中症のような症状で倒れ込んでしまいましたが、別の車に乗せられてバスは無事に出発しました。

ボロマビマン宮殿

建物の入口を守るのは礼装の衛兵

3階建のチャクリー・マハー・プラサート宮殿先代のラーマ8世まではここに住んでいたらしい。西洋のルネッサンス方式とタイの伝統的な建築様式が合わさったこの建物は19世紀末の完成。壁・窓などはルネッサンス様式、屋根や尖塔がタイ様式。

かなり古びたエアコンなしの赤バスや3輪車タクシーが沢山走っており、日本とは隔世の感があります。

タイ名物の3輪車タクシー(トウクトウク)が活躍。

王宮を観光した後、バスは30分程走りMBKセンター(マーブンクロンセンター)という大型ショッピングセンター前で降ろされて、3時間位自由に散策しました。MBKセンター前の屋台は熱帯地方の果物が並び凄い賑わいです。

王宮観光した後、暑い日差しの中を歩いたので疲れてお腹もペコペコ。午後1時半過ぎから昼食の店探しです。何を食べようかとショッピングセンター内のフードコートを探した結果、地元の人しか入っていないような店でランチする事にしました。

添乗員がお膳立てしてくれるようなツアーではないので何が出てくるのかワクワクドキドキ。トムヤンクンを食べたかったのですが、見本写真に載っているのに今日はないと断られ、4人共要領を得ないまま注文したら野菜炒めのような料理が出てきました。(60B・約200円)さすがにタイは物価が安い!

上記の料理だけでは物足りないので肝の入ったタイ スタイル クリアスープというスープ(50B・約170円)を食べました。

地上8階建てのMBKセンターはイオンモールのような大規模なショッピングセンター。王宮観光のあとは ここで時間を潰してくださいというようなツアーだったので止むなく店内をブラブラします。

MBKセンター4階は携帯電話ショップがメイン。バンコクもスマホが主流のようです。タイで使うSIMフリー携帯を買うならここへ来たら良さそう

昼食を食べ終わった後に見つけた屋台。美味しそうな食べ物がいっぱいで、ここへ最初に来ればよかったと後悔。

ココナッツをカットして飲むココナッツウオーター(60B・約200円)

車窓から見かけたタイ国有鉄道の駅舎レムチャバン港とバンコク間は往復5時間かかり、バンコク市内観光できたのは4時間位。バンコクに港があり入港していたらもっと観光できるでしょうが、地の利が悪く事前に下調べもしていなかったので満足な観光は出来ませんでした。

シリーズ

2018 クイーンメリー2で行く東南アジア周遊クルーズ10日間

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