コスタ・ネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ/①コスタネオロマンチカに乗下船するために舞鶴へ

コスタ・ネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ/①コスタネオロマンチカに乗下船するために舞鶴へ

2017年6月24日 00:00
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mr. shibata

1975年コーラルプリンセスで初めて海外旅行をして以来、ずっと船旅を愛好しています。大学時代は横浜港、社会人になってからは神戸港、大阪港、そして現在は名古屋港に足を運び、客船の写真を撮っています。 定年退職したあとは時間が自由になり、色々な海域を巡り船を乗りつないで世界一周を達成。 40年以上の乗船歴を活かしてクルーズの伝道師みたいにクルーズの魅力を発信していきたい。 旅の詳しい記録は下記4トラベルに掲載しています。

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 コスタネオロマンティカに乗船しようと思ったのは1年前に遡ります。
昨年5月にコスタビクトリアの春旅クルーズ(横浜⇒済州島⇒博多)に参加した時に北欧クルーズで人気のあるコスタネオロマンチカが日本市場に投入されるという情報をクルーズディレクターが下船時のお別れパーティの席上で熱っぽく披露。コスタビクトリアより少し小振りでインテリアがとてもお洒落でエレガントな船という事を強調していたので注目していました。

 この情報をもとに昨年8月にコスタネオロマンチカのクルーズが発売開始されたと同時に今回のクルーズを申込みしました。
日本発着のクルーズは釜山寄港が殆どであるのにコスタネオロマンチカはまだ訪れたことのないロシアのウラジオストクと韓国の束草に寄港するコースが設定され、クルーズ料金が安く魅力的です。
コスタクルーズは元々クルーズ料金が安いのに9月1日から10月31日までに予約申込すると約35%割引となるとの事で早速、浜松の船旅仲間に提案した所、ふたつ返事で賛同が得られました。デッキプランからバルコニークラシックのキャビンに魅力を感じ、真っ先に申込みをしました。
但し、早割申込はキャンセル手数料が一般的なクルーズに比べると不当に高くリスクがありましたが、懸念された北朝鮮のミサイルが着弾することもなく予定通りの行程でクルーズを楽しみ事ができました。

 コスタネオロマンチカのクルーズは一般的な横浜や神戸発着とは違い、日本海側の港で乗下船できるのも魅力です。
今回は普通なら多分訪れる機会がない舞鶴発着を選択し、舞鶴から乗船しました。

65歳になった甲斐があり、晴れてジパング倶楽部に入会。遠出する時は何故か「青春18きっぷ」を利用して鈍行の在来線に乗ったり、車で出掛けたりと入会してからずっと利用していませんでした。今回コスタネオロマンティカに舞鶴から乗船することになり、初めて利用する機会に恵まれました。名古屋から西舞鶴までは約220km。ジパング倶楽部の規定では片道201km以上(往復100.1km以上)が割引対象で初回利用から3回目までが運賃と特急券代が2割引、4回目以上が3割引きになります。

舞鶴港では17時以降しか乗船できず、往路は名古屋を昼前に出発し、新幹線と北陸本線の特急しらさぎを乗継ぎし小浜線に乗車しました。名古屋11:19発(ひかり507号)⇒米原11:44着・11:56発(しらさぎ53号)⇒敦賀12:24着・13:13発⇒東舞鶴15:14着

名古屋駅で新幹線ひかり507号に乗車し、米原へ

米原で特急しらさぎ53号(683系)に乗り継ぎし敦賀へ

北陸本線車窓から眺める伊吹山

敦賀駅に到着。

昼食は敦賀駅前のそば屋で越前そば。今晩の夕食から船で食べたい放題の生活になるので控えめにしました。越前そばは少し黒っぽくて独特の風味

小浜線はローカル線ながら平成14年に全線電化。小浜線専用に開発運用されている2両編成のJR西日本125系

エメラルドグリーンの車体が鮮やか

敦賀駅構内には元トワイライトエクスプレスを牽引していたEF81が留置。現在は工臨として活躍

小浜線ならずっと海岸線沿いを走るのかと思いきや、敦賀駅から約1時間は山の中を走り、小浜駅を発車しトンネルを抜けてからやっと海が見えてきました。

やっと若狭湾が見渡せる景色になってきました。

若狭本郷駅前に「義経号」が突然現われビックリ。どうして「義経号」が置かれているのかを駅員に聞いてみたら駅前の店のオーナーが鉄道好きで、大阪花博覧会で展示されていたものを買い取って置いたとか。本物ではなくレプリカらしい。

乗務員は運転手だけのワンマン車両。電車なのに気動車に乗っているような感じ。車内を見渡した所、大きなスーツケースを持った物好きな乗客は自分以外は誰も乗っていませんでした。鉄道で舞鶴に来る乗船客の殆どは京都から距離も短く直通の特急運行がある舞鶴線を利用しているようです。クルーズ中は駐車場代が無料なので、舞鶴から乗船の殆どの乗船客は自家用車で来ているようです。

東舞鶴駅に着いてから浜松から自家用車で来た仲間と合流し、五老が岳公園へ。五老が岳(標高301m)は近畿百景1位に選ばれた絶景ポイント。写真は五老スカイタワー

初めて見る実物のコスタネオロマンチカ。あいにく靄がかかっており逆光のため綺麗な写真が撮れず残念。

五老スカイタワーより南西方向を望む

五老スカイタワーより北方向を望む

五老スカイタワーより北東方向を望む

五老スカイタワーより東方向を望む

五老スカイタワーから舞鶴の景色を俯瞰的に見た後、史跡田辺城跡と舞鶴市郷土資料館を見学しました。

田辺城(別名は舞鶴城・ブカクジョウ)は本能寺の変の後、隠居した細川幽斎が住む城として築かれ、幽斎ゆかりの文化人も多く訪れ桃山文化が花開いた。

第二埠頭に停泊中のコスタネオロマンティカ

乗船客用の第三埠頭の駐車場から専用シャトルバスに乗車しクルーズターミナルへ

これからいよいよコスタネオロマンチカに乗船。イタリア国旗が眩い。

舞鶴港は午後10時出港で少々寂しい見送りです

倉庫の壁に映し出された「BON VOYAGE!!」のスクリーン

離岸し、いよいよロシア・韓国2都市周遊と日本海7泊8日クルーズが始まります。

<8日間のクルーズを終えて・・・・・・>丹後半島の経ヶ岬沖を右に旋回し若狭湾へ

伊根の集落と思いきやとっくに伊根は過ぎていました。

リアス式海岸が美しい舞鶴湾

12階デッキから舞鶴湾の景色を名残惜しく眺めました

8日間過ごしたコスタネオロマンチカとも いよいよお別れです

西港第二埠頭に船尾から進入し着岸<今回の航程>舞鶴⇒金沢190km・金沢⇒ウラジオストク845km・ウラジオストク⇒束草630km・束草⇒釜山415km・釜山⇒博多203km・博多⇒舞鶴612kmクルーズ合計2,895km

下船し 下から見上げるコスタネオロマンチカ今回試しに利用したのが「EARLY FLIGHT」舞鶴からの乗継時間が短く乗り遅れる可能性がある場合、「EARLY FLIGHT」と申告すると前夜に預けた荷物のタグ色別に下船するよりも一足早く下船出来る制度です。(但しスーツケースはキャビンから自分で運ぶ必要があります)通常、上級キャビンから順番に荷物のタグ色別で下船時間を待機しますが、この「EARLY FLIGHT」を利用し一足早く下船しました。

7泊8日のクルーズを終え、舞鶴港で下船し帰途に。船旅をした後は鉄道マニアに変身。

<復路行程>西舞鶴15:25発⇒東舞鶴15:32着・15:34発⇒敦賀17:27着・18:10発(しらさぎ14号)⇒名古屋19:46着幸運にも1編成だけ運行されているラッピング列車が入線。この電車に乗って敦賀駅まで84kmを各駅停車で2時間近く乗車しました。

ラッピング列車は小浜線の敦賀⇔東舞鶴を運行するうちの1車両。若狭地方の海山を背景に、ツヌガ君(敦賀市)、へしこちゃん(美浜町)、わかさ梅ぼう(若狭町)、さばトラななちゃん(小浜市)、うみりん(おおい町)、赤ふん坊や(高浜町)が走る姿が描かれている。

敦賀駅構内の電車と機関車別に制限速度が掲げられているユニークな線路標識

大阪行きの特急サンダーバード36号(683系)

名古屋まで直通のしらさぎ14号(681系)この列車に乗ってやっと名古屋に帰って来ました。クルーズで同行した浜松のご一行は自家用車で帰り、19時には自宅に到着。私の方が100km以上近いにもかかわらず1時間遅れの20時帰宅でしたが、鉄道の旅にも浸れて一人旅を満喫する4時間半の帰路でした。

シリーズ

2017 コスタネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ

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