コスタ・ネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ/②金沢編(金沢城公園・金沢蓄音器館)

コスタ・ネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ/②金沢編(金沢城公園・金沢蓄音器館)

2017年6月25日 00:00
mr. shibataのアイコン

mr. shibata

1975年コーラルプリンセスで初めて海外旅行をして以来、ずっと船旅を愛好しています。大学時代は横浜港、社会人になってからは神戸港、大阪港、そして現在は名古屋港に足を運び、客船の写真を撮っています。 定年退職したあとは時間が自由になり、色々な海域を巡り船を乗りつないで世界一周を達成。 40年以上の乗船歴を活かしてクルーズの伝道師みたいにクルーズの魅力を発信していきたい。 旅の詳しい記録は下記4トラベルに掲載しています。

プロフィールを見る
舞鶴港を前日午後10時に出港し、190km離れた金沢港に1晩かけて10時間後の午前8時に到着しました。(平均時速19km)
金沢港には3年前にダイヤモンド・プリンセスの日本海周遊クルーズで来て以来です。
当時は北陸新幹線開業前で金沢駅シンボルの鼓門と もてなしドームは建設中でしたが、現在は北陸新幹線が開業して2年経過し、金沢の町は頗る活況を呈している感じがしました。
北陸新幹線に拍車をかけるような役割を果たしているのがクルーズ客船。
日本海側では最も人気のある寄港地で外国からの観光客や国内の観光客にも人気があります。
今回は海から金沢を訪れ、金沢の町の魅力を探ってみました。

コスタクルーズは日本国内で初めて定点定期運航を行ない、コース上の各港で乗下船できる「インターポーティング」を導入しました。今回も博多、舞鶴、金沢で乗下船でき、広域からの集客と商圏の拡大に貢献していると思われます。日本国内では今迄高嶺の花とされていたクルーズを低料金と「インターポーティング制度」で乗船客のすそ野が広がると思われ、コスタクルーズの営業戦略が是非とも成功して欲しいものです。

金沢港は専用の旅客ターミナルがなく貨物と共用なので、コンテナが邪魔してこんな写真しか撮れませんでした。

笑顔で出迎えてくれた加賀友禅大使の皆さん

金沢港戸水埠頭からのシャトルバス(往復500円)に乗り金沢駅西側の金沢港口に到着

お馴染みの鼓門高さ13.7mの太い2本の柱に支えられた門は、伝統芸能である能楽・加賀宝生(かがほうしょう)の鼓をイメージ。米松の構造材が使われており、らせん状に組み上げられた柱と、ゆるくカーブを描く面格子の屋根が一際美しく、風格の中にある繊細さがとても素晴らしい。

北陸新幹線開業と共に建設された金沢駅東口正面の巨大な総ガラス製ドーム「もてなしドーム」と木製の「鼓門」この鼓門ともてなしドームが一体となった風景は、観光スポットとしても見応え十分!

北鉄バス1日フリー乗車券を利用して金沢城・兼六園前に到着

兼六園には今迄に何度も訪れているので、今回は兼六園には立ち寄らず、先ずは金沢城公園をボランティアの観光ガイドさん(無料)に案内してもらい見学しました。

兼六園に向かい合って建つ石川門。かつては搦手門(からめてもん)と呼ばれた裏門。 白く見える屋根瓦には鉛を使用。溶かして鉄砲弾に作り変えるための工夫したらしい。

五十間長屋菱櫓と橋詰門続櫓を結ぶ多門櫓。 武器等を保管する倉庫として使用されていたのに加え、非常時には城壁の役目も兼ね備える。

橋爪門続櫓

「石垣の博物館」と呼ばれる金沢城多種多様な石垣が残存し感嘆しました。

玉泉院丸庭園

鶴の丸休憩館から眺める五十間長屋

金沢城公園を見学した後は近江町市場へ

近江町市場のゴールデンタイムは大混雑するので早めにランチ暑い中を歩いてきただけに生ビールと海鮮丼(1,920円)が美味しかったぁ!

近江町市場の後は ひがし茶屋街を散策

茶屋街を散策し疲れてきたので みたらし団子アイスで一休み

浅野川大橋と浅野川後方の山は卯辰山

1日フリー乗車券入場料割引一覧で金沢蓄音器館に注目し早速訪れました。<金沢蓄音器館>住所:金沢市尾張町2丁目11番21号開館時間:10時~17時休館日:年末年始http://www.kanazawa-museum.jp/chikuonki/

名古屋の蓄音機カフェ エヂソンを訪問した後なので蓄音機の基礎知識があり、興味深く鑑賞出来ました。 http://4travel.jp/travelogue/11247765蓄音器がズラリと展示され圧巻です

戦前から蓄音器店を開いてきた初代館長はLPレコード登場と共に次第に手回し式の蓄音器が姿を消していった昭和50年代のある日、粗大ごみとして捨てられている蓄音器を見て心を痛め、「直せばまだ鳴る…」と そのときから収集をはじめ、修理し気付けば蓄音器540台、SPレコード2万枚もの山蓄コレクションとなり、その後金沢市が譲り受け、2001年7月金沢蓄音器館が開館したとの事です。

初代の館長さんと現在の館長さんの男のロマンを感じます。

時代の流れに逆らえず淘汰された蓄音器。蓄音器から発せられる郷愁感のある聴いて安らぎを感じる音は後世に残す価値があり、金沢蓄音器館の存在は貴重です。

喋る蓄音器で入館者をお出迎え

3階建ての館内にはギッシリと蓄音器が展示されて見応えがあり、2時間も見学しました。

毎日3回蓄音器聴き比べを30分間開催(11時、14時、16時)

レコードのコレクションも圧巻

金沢蓄音器館を見学した後は帰途に金沢駅金沢港口からシャトルバスに乗り、船に戻ります。

金沢駅西口から真っ直ぐに進んだ突き当りにコスタネオロマンチカは停泊

保税地域なので金沢駅とを結ぶシャトルバスから降りてからも船まで100m位の距離を再びシャトルバス(さすがに無料)これから2時間後にロシアのウラジオストクに向けて18時に出港です。(金沢~ウラジオストク間の航海距離850km)

シリーズ

2017 コスタネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ

シリーズページを見る
現在 2 本目
コスタ・ネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ/③ロシア・ウラジオストク編

次の記事

コスタ・ネオロマンチカで巡る日本海周遊クルーズ/③ロシア・ウラジオストク編

関連する乗船レビュー

コメント

まだコメントは投稿されていません。

コメントを投稿する

コメントの投稿にはログインが必要です。

Shibata Blog

このブログについて

Shibata Blog

Shibata Blog

このブログの他の記事

ブログの一覧へ
MSCベリッシマでMSCヨットクラブを体験

MSCベリッシマでMSCヨットクラブを体験

#MSCヨットクラブに乗船のチャンスが到来  日本に来港したクルーズ船で最大のMSCベリッシマに一度は乗ってみたいと前々から思っていた。そしてヨットクラブを利用した船友達から体験談を聞いて、いつかヨットクラブを是非体験したいと思っていたが、チャンスが到来した。 自分にとってはヨットクラブは高嶺の花と思ってい

記事を読む
初代・飛鳥の1991年クリスマス・デビュー・クルーズの思い出

初代・飛鳥の1991年クリスマス・デビュー・クルーズの思い出

飛鳥Ⅱが2025年に最後の世界一周クルーズ、飛鳥Ⅲが2025年夏に就航を予定しており、日本のクルーズ船は新しい時代を迎えるが、初代の飛鳥が1991年に日本最大の客船として就航した時に一人の熱烈な船旅愛好家(故 久米生光さん)により、完成したばかりの飛鳥を全船チャーターし、クリスマス直前に名古屋~神戸~名古屋・2泊3日

記事を読む
待ちに待った国際クルーズ船の来港

待ちに待った国際クルーズ船の来港

いよいよ3月から外国籍船の国際クルーズが再開されました。欧米では半年以上前から国際クルーズが本格的に再開されたので、昨年10月にスペインのバルセロナに飛んで再開後のクルーズを体験してきましたが、バルセロナ港ではクルーズ船がたくさん来港しており、いずれも乗船客がいっぱい。世界中の人達がクルーズ再開を待ち望んでいたことを

記事を読む
クルーズは世界平和の象徴

クルーズは世界平和の象徴

#遠くなったロシア  ロシアがウクライナに侵攻してから100日以上経過するも一向に収まる気配がない。 ロシアは世界から孤立するばかりである。 コロナ禍で海外旅行に出掛けられないと思っていたら今度はロシアのウクライナへの侵攻で行けなくなり何とも恨めしい。 知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZU

記事を読む
ますます進化する新造フェリー

ますます進化する新造フェリー

11月20日に就航したマリックスラインのクイーンコーラルクロスの処女航海に乗船してきました。 生活物資を運び、島民にとっては生活の要で離島航路の期待の新造船なので、初就航クイーンコーラルクロスを祝して、どこの寄港地でも島の人達から盛大な出迎えや見送りをしてもらい、快適な船内で今迄のフェリー旅とはひと味違う楽しい船旅

記事を読む
ワクチン効果でコロナ収束後の海外旅行解禁、海外からのクルーズ客船の受け入れはいかに?

ワクチン効果でコロナ収束後の海外旅行解禁、海外からのクルーズ客船の受け入れはいかに?

大規模接種センターが開設されたお蔭でやっと予約ができ1回目のワクチン接種ができた。4週間後にもう1回接種しなければならないが、1回目接種だけで何という安心感!?  今まで新型コロナウイルスの感染者数が脅威的なパンデミック状態で鎖国状態だった欧米各国はワクチン接種率が高まり、アジア各国よりも一気に優勢となり、満を

記事を読む