
シリーズの記事一覧
94件の記事船旅の真実 オーシャニア編
昨年の3月から立てていた企画。 僕たちも結婚をして今年で32年。 30年経ったらどこかに行こう! ジャスト30年は逃したが31年目にして叶った!いや叶えた。 クルーズに行ってみたい。 実は25年でもお互いの「労」をねぎらってイタリアに行った。 しかしツアーで出かけた僕たちは1週間で北から南までの旅行でクタクタになって…
船旅の真実 オーシャニア編 2
船旅にいこうと思った僕たちだが岐阜に住んでいながら「鵜飼船」にすら乗った事が無い。 何からどのように手をつけていいものかサッパリ分からない。 とりあえず旅行会社を当たろう! メジャーな所に訪ねて歩く。 JTB、近畿日本、HIS その他、何社を回って質問を投げただろう。 会社によっては乗船経験の無いスタッフさんも居たり…
船旅の真実 オーシャニア編 3
船旅など一度もした事がない。 ましてや俗に言われる「豪華客船」などに乗るなんて人生の中で考えたこともなかった僕達に 「船」への憧れを付けたのはナポリでのこと。 さあ、前途した「壁」をどのように乗り越えたのか!いや、まだ乗り越えようとしてもがいている最中。 自分達で乗ることも可能!と教えていただいた僕達はとにかくネット…
船旅の真実 オーシャニア編 4
1、行きたい場所を決めて 2、期間をアバウトに決める 3、自分達に合いそうな「船」 この3つに「的」を絞った僕達は久しぶりに仕事以外での夫婦の話し合いが始まる。 1、行きたい場所 前回、失敗?したヨーロッパ! 特に日本人には「地中海」という言葉に弱い。 ヨーロッパという言葉と地中海という言葉が組み合わされば「張り込み…
船旅の真実 オーシャニア編 5
行く日程と場所の決まった僕達に待っているのは最大の難関 3、自分たちに合う「船」を決めることだ。 自分たちに合う船なんて乗ったこともないのに判るハズもない。 今度は船のうんちくを聞くためにまた休みを使って旅行会社巡り。 またこいつ達来てる! (・・?) をよそ目にパンフレットを隈なく探す。 そして自宅に持って帰ったパ…
船旅の真実 オーシャニア編 6
#オーシャニアクルーズに決めた僕たち。 理由は 1、船上で頼りになる人がいそうだ・・・。 2、食事が豪華そうだ・・・。 3、ドレスコードに困らなさそうだ・・・。 4、無料の「寄港地散策サービス」ってのがありそうだ・・・。 5、料金が安そうだ・・・。 全て「そうだ・・・。」と言うまだまだ半信半疑の状態。 このオーシャニ…
船旅の真実 オーシャニア編 7
メールからレクチャーを受けた僕たちは先ず「船」の事を(オーシャニアクルーズ)知ろうと <http://tandt-jp.com> のH/Pを片っ端から読みあさる。 ・・・がだんだんと不安が募ってくる。 このページや船旅を何度も経験済みの方などには気にも留めないことかもしれないがやたらと外国人?(船に乗ってしまえば関係…
船旅の真実 オーシャニア編 8
ここまでで僕たちの「船」を探すプロセスが解ってもらえたと思います。 1、行く所は「地中海」と決まった 2、期間は結婚記念日を挟む10月後半から11月 3、乗る船は「オーシャニアクルーズ」 以上のことが決まったからにはパッケージではないので現地集合?だ。 現地とはこの船の出港する場所=ベニス。 ベニス=ベネチアまでどの…
船旅の真実 オーシャニア編 9
エミレーツに乗ることにした僕らはその日の仕事を早めに終了する。 確かカットの最終の受付を16:00とさせていただきその時間帯の新幹線に 乗って目指す関西国際空港。 ドバイ経由のベニス行き。 羽島駅に到着した僕たちは食事もすることもなくお茶とチョコレートのなんとも言いようのない組み合わせで乗車時刻を待つ。 (この時のや…
船旅の真実 オーシャニア編 10
ドバイ国際空港に到着した僕等。 まず最初にしたことは携帯にフリーのシムを差し替えて一安心。 トランジットの時間待ちは4時間ほどある。 この待ち時間も個人旅行ならではのこと。 ドバイの空港から出ることは出来ないが24時間賑わっているこの国の空港は色々な民族が 行き交って日本のそれとは全く違う。 まるでこの国を楽しんだか…
船旅の真実 オーシャニア編 11
ベニスの空港に到着した。  さぁ、ツアーじゃあない時の困るのがここからだ。 乗船に何事かあってあってはいけないと思い前泊することを決めていた僕たちはベニスの「サンタキアラホテル」という所をネットを介して予約しておいた。 それもこの旅行が決まった4月の段階に。 ここで思うこと…
船旅の真実 オーシャニア編 12
もう少しで乗船から「船旅」が始まっていくので乗船前のくだりにお付き合い頂きたい。 さぁ、「お寺さんから来たホテル」イヤイヤ、=「サンタキアラホテル」だ。ここで僕の聞き取れなかったドライバーのやり取りを聞いていただこう。 <iframe src="https://static.blog-video.jp/?v=adNf…
船旅の真実 オーシャニア編 13
ホテルに到着した日はまだ陽も明るく夕食をするにはまだ時間がある。 数年前に来たリアルト橋、サンマルコ広場までを散策して夕食にしよう。  食事は実はこれも日本から予約しておいたレストラン「トラットリア マドンナ」。 リアルト橋から少し裏道に入った日本人にも比較的馴染みのあるお…
船旅の真実 オーシャニア編 14
ベネチア2日目の朝。 乗船時間は午後1時。 このホテルは★がいくつも付いていて食事も良くて・・。 と言うホテルとは少し違う。 2度と泊まりたくない!と言うホテルではないがごく普通なホテルだ。 こざっぱりとして小綺麗、愛想が悪い訳ではないが何処かのリゾートホテルを想像していてはダメだ。 だから朝食も「コンチネンタル」な…
船旅の真実 オーシャニア編 15
ため息で窒息しそうになるエレベーターの中。 これから「初めての船旅」が始まるとは思えない朝。 しかしお腹は減るみたいだ。 部屋をくまなく探したからか・・・って思わず言いそうになるのを飲み込みながら朝食の会場へ。 それほど広く無いその場所には「こんなに多くの日本人がここに泊まっていたんだ」 と思わせるほどの人数がビュフ…
船旅の真実 オーシャニア編 16
トラベルの語源はトラブルだと聞いたことがある。  そんな事があった僕たちは港へと向かう。 タクシーも使えるらしいが「ピープルムーバー」と言うモノレールで行ってみたい。 これもyoutubeにアップされてあった港へのアクセスの一つだ。 ホテルから見えそうな位置にあるその建物は…
船旅の真実 オーシャニア編 17
レディファストの初老のご夫婦と簡単な会話を交わす。 「オーシャニアクルーズ」ですか? 君達もか? 「ハイ」 「どちらからお見えになったんですか?」 「オーストラリアだよ。」 「君達は?」 「僕たちは日本からです。」 「日本のどこ?」 「岐阜です。」 やはり岐阜は知らないようだ。 じゃあ、また船内で! 彼らは、いや彼は…
船旅の真実 オーシャニア編 18
船は目の前。 ここでタグを付けた荷物を預ける。 空港のそれとは違って僕の感想としてはアバウトなものだ。 ここから乗船の手続きが始まる。  この港に停泊しているのはなにも「オーシャニアクルーズ」だけではない。 この日はどうやら「コスタ」と言うイタリア船籍の船もどこかに就航する…
船旅の真実 オーシャニア編 19
ついに来た。 いや、ついに乗った。  達成感にはまだ早いが手柄を立てたような気持ち。 この船は午後23時にベニスの港を離れる。 さかのぼってこの船に決めた時、午後3時までには乗船をしてウエルカムランチを愉しんで欲し と<http://tandt-jp.com>この会社の滝元…
船旅の真実 オーシャニア編 20
 広〜い😀 と感心してしまう程ではお世辞にでもない。 しかしこの手前にベットがありバス、トイレ、洗面がある。 ビジネスホテルよりははるかに過ごしやすい。 なにが良いって「バスタブ」がある。 僕たちは5年前の経験を(クタクタになったヨーロッパ旅行)下に、疲れたらバスタブに浸か…
船旅の真実 オーシャニア編 21
カギはオートロックだ。 開錠は先に作った乗船カード。  朝の天気とは少し雲行きが違って来て肌寒い。 遠くに見える「オレンジの煙突にCのマーク」コスタと言うイタリア船籍の船の停泊が見える。 きっと向こうからも「白地にOのマーク」の僕たちの「船」が見えているのだろう。 ひいき目…
船旅の真実 オーシャニア編 22
デッキを上に行ったり下に降りたり。 船尾に行ったり、船首に行ってみたり。 はしゃぐ子供ような気持ちを表に見えないように。 船はDECK5から16までで構成されていてDECK7〜11までが客室だ。 この会社の(オーシャニアクルーズ)の船はO(オー)クラスとR(アール)に2クラスに分かれている。 僕たちの乗船したタイプは…
船旅の真実 オーシャニア編 23
僕らの船は午後11時出港だ。 先程デッキで眺めていた「コスタクルーズ」の方が一足先に港を出る。 周りがまだ薄明るいのであの「C」の文字の描かれた煙突(ファンネル)から黒い煙が上がっているのが見える。 まだ時間には余裕がある。 船内を案内してくれるらしい。 「ホライゾン」と言う船首のガラス張りで向かう進行を眺めながらお…
船旅の真実 オーシャニア編 24
「[船旅の真実23](https://cruisemans.com/b/sashtatsuo/7549)」で載せた写真席は2人掛け。 見渡せば4人掛けもあれば8人、それ以上でもテーブルはセットしてくれる。 個人旅行なのに見知らぬ、しかも外国の方々と食事をともにするテーブルに着いてしまったら「味」どころか一言も発しない…
船旅の真実 オーシャニア編 25
 向かうは「ラベンナ」。 聞いたことの無い街だ。 教会群の「モザイク」が有名なのだそうだ。 食事を終えて部屋に戻ると明日の情報を書き記した「船内新聞」が部屋のドアサイドに挟んである。 言わば「ポスト」のようなものだ。 ここでこの「ポスト」の形状に納得する。 この時間の「船内…
船旅の真実 オーシャニア編 26
さて、初日の観光「ラベンナ」ではモザイクタイルを見てCafeで地元のパスタとデザートを食した僕ら。 ここでガッツリ食べてしまったら楽しみにしている「夕食」が美味しく味わう事が出来ない。 「ラベンナ」の観光を後にした僕ら一行はピックアップしてもらう場所まで向かい程なく停泊している我らがオーシャニア(僕達の乗船した船はマ…
船旅の真実 オーシャニア編 27
妻もサーフアンドタープをメイン料理にお腹を満たした僕達はこの有意義な2時間を超えるテーブルを後にデッキをのぞいてみる。 アルコールを口にしていない僕達には夜風は少し寒く「上着を持って来ればよかった」と思わせるアドリア海。 まだ地中海には出ていない。 旅の始まりを祝っているのか、または一緒に来た仲間と気を良くしているの…
船旅の真実 オーシャニア編 28
デッキから部屋に戻るときはいつも木製の観音開きの扉を押して「デッキ」と言う屋外から屋内に入る。 この木製の扉は僕のイメージするいかにも「船」のそれだ。 たった1日しか経っていないのに何回このデッキと部屋を行き来した事だろう。 いつもエレベーターを待って9階の僕達を待つ部屋に…
船旅の真実 オーシャニア編 29
船が新しければ新しいほど「船酔い」はしないと言ってもいいだろう。 僕達の乗船した船は2012年頃の造船らしい。 ・・頃というのはこの会社(オーシャニア)は全部で6隻の船を有している。 前にも紹介したがOクラス(66000トン)2隻、Rクラス(30277トン)4隻。 僕らの乗船したのはOクラスのマリーナというタイプだ。…
船旅の真実 オーシャニア編 30
ピアノバー、Deck6にある。 ここの本当の名前は「マルティネス」という「Bar」である。 昨日と同じメンツが集まっている。 1日目はほとんど他の方たちとお話をする事もなかったが少しずつ打ち解けてくるのが分かる。 分かるというか今回の寄港地を散策するにあたって説明を受けてい…
船旅の真実 オーシャニア編 31
抜港と言うらしい。 運よく「ドゥブロヴニク」に変更になった僕達は前日と同じように船を降りるときに出口に置かれている500mlのお水を2つ貰ってる降りる。 ここは港に接岸して停泊するのでタラップのような「ギャングウェイ」を下る。 「旧市街地」と言われる歴史を感じる市街地の場所まではやはりピストンしているバスがある。 「…
船旅の真実 オーシャニア編 32
大きくない街?なので帰りのバスの場所は分かる。 2日目ともなれば少しばかりだが余裕のある僕達は迷路のように思えるこの古代の石に囲まれた街を散策する。 やはりシーフードのメニューが目立つ。 時間はと言うと13時頃だったと思う。 一軒のお店に入る。 入り口の席。 店内では無い。 よくある路上にテーブルと椅子が並べられたお…
船旅の真実 オーシャニア編 33
いつものようにX線とID確認で本人チェックを済ませた僕等。 係りの者の中には「お帰りなさい」の「お 〜 い」までがバラバラだが僕らが日本人だと判ると「お・か・え・り・な・さ・い」と言ってくれているスタッフにニッコリしながら船内へ。 部屋に帰っても今朝伝えられた「避難訓練」にはまだ時間がある。 この船で経験できることは…
船旅の真実 オーシャニア編 34
さあ、優雅なアフタヌーンティーを終えた僕等。  この後はポートドリル(避難訓練)が待っている。 訓練の合図は廊下にアナウンスが流れる。 英語のよく分からない僕たちは事前に聞いていたのでこれが訓練用のアナウンスだと理解できた。 言っている内容は分からないがとにかくクローゼット…
船旅の真実 オーシャニア編 35
夕食をとるのも3回目となると各レストランの場所もだいたい把握済み。 今日は僕的には予約から外そうとも思っていたレストランへ。 「レッドジンジャー」だ。 そもそも和食ではない。 アジア食を「 和 」6割程の演出でギュウッと韓国、中国、日本、ベトナム・・とまとめている。 「 和 」には無い辛さもあるようだ。 事前にもらっ…
船旅の真実 オーシャニア編 36
久しぶりのお米だ。 不思議なほどにここに来て「コメ」を食べたいと思わない。 日本食に対して「ホームシック」がない。 だけどここのMenuには「寿司」「天ぷら」「豆腐」から「西京焼き」まで有るじゃないか 😉 ウェイトレスに「少量にしてほし」旨を伝えて注文。 決して日本食かと言われるとそれとは違いがある。 しかし、外国人…
船旅の真実 オーシャニア編 37
ベニスを出航して3回目の朝。 つまり、乗船してからは4日目だ。 4日目ともなると船内の位置関係も慣れて来ている。 前日の船内新聞の予報通り天気はあまり良くはない。 予報では「雨」だったが朝の段階ではまだ降ってはいない。 この日は入港シーンがとてもいいので是非1時間ばかりのそのシーンを楽しんでほしいとその新聞には書かれ…
船旅の真実 オーシャニア編 38
ピアノの設置されたいつもの「Bar」に来たと言う気になる。 慣れてきたせいだ。 ツアーで集まる顔ぶれにも慣れて来てそれぞれが先日より距離を縮めて座り合う。 「おはようございます」から始まって昨日は何処のレストランで何を食べたとか、その料理のボリュームに驚いた事。 中には先日のベネチアに降った大雨のせいでそこが大変な事…
船旅の真実 オーシャニア編 39
テンダーボートは鮨詰めと言う訳ではなく皆、エチケットを守って乗り込んでいる。 どうやらスタッフ達もここで下船をしてこの町を楽しむ事が許されている者もいるのだろう、又は食材の買い付けや備品の購入等に出かけるのだろうかボートの中で座らずに立っている人達がまばらに目立つ。 決して席に余裕が無い訳ではない。 そのように教育さ…
船旅の真実 オーシャニア編 40
モンテネグロ・コトル上陸。 二度と来ることはあるのか無いのか。 小さな島だ。 旧市街までの道のりは徒歩で充分。 2分程だ。 そこを10分以上〜20分程かけて旧市街の入り口へ。 別にダラダラと歩いた事によって掛かった時間ではない。 港からほど近いガード下の様な所に横に数件並んだ「市場」がある。 舗装されている訳でも当然なく石をブロックのように切った階段を一つ一つ登るしか景色を見る事は出来ない。 羽織っていた上着は一つ一つ足を上げて行くに連れて邪魔になってくる。 「ハイキング」と言っていい「汗…
船旅の真実 オーシャニア編 42
無事「ハイキング」から戻った。 ジェラートも食べて体温も戻した僕達は「ルカ広場」の中を散策。 時間は定かでは無いがまだ明るいうちにマリーナ号に戻る。 やりたい事があったからだ。 ルームサービスを是非!頼んでみたい。 船の中での「やりたい事、やってみたい事リスト」を作成してあった。 その中の一つだ。 まぁまぁ、無理やり…
船旅の真実 オーシャニア編 43
部屋に戻れば常に綺麗になっている。 出かける回数分綺麗になる。 初日に主人が部屋を空ける際に「Make up The Room」の札をノブにかけて行かなかったら係りの人に「出かける時はこの札を!」と言われていた。 何処かで出かけるのをチェックしているのだろうか。 ベッドメイクからシャワールーム、テーブルの上。 枕元に…
船旅の真実 オーシャニア編 44
19時の出航に合わせて右舷、左舷へとせわしなく「いい画」を求めて移動する。 もっと望遠のレンズを持って来ればよかったと後悔しながらもシャッターを切っていた。  Deck12にある時計も見てはいたつもり。・・・つもりだった。 ひとつレストランを逃してしまった。 レストランの入…
船旅の真実 オーシャニア編 45
食事について時間を費やした僕らが部屋に帰ったのはPM11:00を廻っていたいただろうか。 部屋に戻るといつものように彼からの船内新聞が届けられている。 明日の入港はAM 8:00だそうだ。 時差のことも書かれている。 明日はギリシャのコルフ島と書かれている。 日本にいる時と同じように毎晩メールのチェックとYahooに…
船旅の真実 オーシャニア編 46
Deck12には「ウェイブス グリル」と言うハンバーガーをメインにしたグリルがある。 有名なバーガーショップのそれを思うが挟まれているものが全く違う。 神戸牛のステーキのバーガー?であったり、ロブスターとステーキのサーフアンドタープと言われるまさにメインディッシュだ。 もはやバーグでは無い。 これも叶えておく一覧の一…
船旅の真実 オーシャニア編 47
目線は僕より少し低い。 誰かがあの観音扉を開いて入って、・・・いや出てきたのは分かった。 〝 声 〟なんとも耳障りのいい声だ。 お互いに違うタイプのスムージーを手にしていたが僕はその声の主がすぐに分かって右手と同時に肩、首の順に振り向いた。 〝 バリトン 〟はやはり少し胸を張った独特の身体つきであのパリッとした責任者…
船旅の真実 オーシャニア編 48
Deck12にはプールとジャグジーがある。 この階層の足元は幅5センチ程のチーク材で張りめぐらされて足の裏の触りごごちは絨毯のそれでも無く一つ上の青いコンクリートのそれとも違う。 滑らせないように工夫されていることが分かる。 水場をぐるりと囲むかのようにリクライニング式のベット。 よくあるビーチのやつだがそれを10倍…
船旅の真実 オーシャニア編 49
あのピアノBar。 日にちを追うごとに近ずく距離。 皆、朝の挨拶を交わしながら昨晩のことやレストランでの出来事、ついさっき食べてきたであろう朝食の件でどこの何が美味しくて、大き過ぎて食べきれなかった物があるから気をつけた方がいいとか初日と比べると皆が親しくなっているのが分かる。 「グランドダイニング」のラムチョップが…
船旅の真実 オーシャニア編 50
「Kumquats」金柑のシロップ漬けとキャンディーを購入。 6年前にやはりイタリア旅行をさせていただいた時のお土産はフルーツのキャンディーだった。 ハッキリ言って「ハ・ズ・レ」だった。 日本人の口に合わないと言って良いのか日本のそれが美味しいと言って良いのかは判らないがジャッチはNG。 今回も期待はしなかったがとり…
船旅の真実 オーシャニア編 51
さきにバスを降りた場所のほど近くのパリ風Cafeの並ぶリストン通り。 歩き疲れもあって「ギリシャ流コーヒー」を。 底に沈ませたコーヒー豆を上手く避けながら上澄みだけ?を飲むのがギリシャ流らしい。 美味しくは無いと思ったがお土産でも購入してしまった後だ。 出港は16:00。 ギリシャは前日より1時間進んでいるが携帯電話…
船旅の真実 オーシャニア編 52
この街ではギリシャ風コーヒーだけで済ませた二人。 遅めの昼食はこのために取っておいたと言ってもいいだろう。 「Waves Grill」あのハンバーガーの欲望を満たしに帰ってきた。・・訳ではないがやりたい事リストの一つである。 もちろん、サーフアンドタープと神戸牛のステーキバーガーだ。  洗濯にはなかなか厳しい妻である。 おかげで32年になる結婚生活の中でこの事に…
船旅の真実 オーシャニア編 55
時間は洗濯だけで20分ほど。 その空間には僕達しかいない。 なにをそんなに洗いたいわけではない。 カッターシャツやポロシャツ上着といわれるものが中心だ。 僕達は荷物をできるだけ減らしたい事や帰宅に着いてからの手間を考えて下着類は全て破棄してくる。 だから行くあてのない期間でも着なくなったような下着類でも「何時か・・」…
船旅の真実 オーシャニア編 56
位置で言えば船首を背負って船尾の方向を向く。 デスクは一枚板を施された幅1.5メートル程はあろうかというほど立派なものだ。 デスクの上は整理されていていかにも仕事のできる人のそれである。 僕のイメージのバトラーを大きく覆す風貌の彼は右方向のパソコンの画面で僕の情報を確認している。 こう言った理由で食事が出来なかったが…
船旅の真実 オーシャニア編 57
世界の歴史に興味があって船旅を選んだわけでは無い。 日本の歴史でさえもおぼつかない僕が世界に目を向けるはずもない。 しかし、今回メッシーナは、あの「ゴットファーザー」撮影の地でもある。 詳しいことは省いておくが50年近く前に撮影された主要な場所が残っている。 ここに来るにもタクシー代金は掛かった。 それは厭わないが僕…
船旅の真実 オーシャニア編 58
メッシーナ港を出発してタオルミーナ方面に向かうため今回の集合は少々早めのAM8:30だ。 予定としては「ゴットファーザー」の舞台に寄り道をして「天空都市・カステルモーラ」へ、そこからタオルミーナでギリシャ遺跡などを見学の後にメッシーナへ帰るという今回初めてと言っていい程のツアーらしいツアーだ。 片道60キロ近い道のり…
船旅の真実 オーシャニア編 59
「ゴットファーザー」には全くと言っていいほど興味のない妻。 僕の話に「フ〜ン・・」程度だが有名な映画のロケ地に来たくらいの盛り上がりは保っている。 息を切らしながらカメラに収めている僕とは対照的だ。 この地を後にしカステルモーラと言う坂の多い小さな街。 さぁ、次の犠牲者の番です。 助手席の方は僕よりも堪能な語力でカリ…
船旅の真実 オーシャニア編 60
30分ほどの散策を終えてあのカリメロのピックアップを待つ。 3台のタクシーが行儀よく駐車する。 大型バスでは入れないほどのこの街は交通のエチケットが厳しいらしく女性の警察官が険しい表情で彼らを誘導している。 待ちの時間に他の車に乗った人達から我々に感想を求められる。 どうやらカリメロの兄は無口で運転も大人しいらしい。…
船旅の真実 オーシャニア編 61
20分もかからず着いた僕達はそろそろ降り出した雨を気にしながらもギリシャ劇場を目指す。 石畳は濡れてより黒く光っている。 見学を終えて帰ってくる観光客達は左右にある土産屋の軒を借りながら雨をしのぐようにジグザグに跳ねながら先を急ぐ。 一本の傘。 しかも携帯用の小さくなる傘は一人入るのが関の山。 防雨性のゴアテックスで…
船旅の真実 オーシャニア編 62
15:00の出発時間にはまだ時間がある。 カターニア門とメッシーナ門がある。 車を降りたのがどちらの門なのかも分からない。 この門と門の間がメイン通りとなっていてお土産屋さんからジェラート、飲食店と様々なお店が並んでいる。 食事をすることを決めて探すが二人の意見が割れる。 雨のせいもあって苛立つ二人。 一つの店をスル…
船旅の真実 オーシャニア編 63
門を出たところで待ち合わせだ。 雨は食事をしている間に少しだけ小降りになったように思う。 これを期待もして食事で時間をつぶしたところもある。 行き交うことに傘が邪魔をする。 狭い道幅ではないが通行に秩序があるわけでもない。 色々な土産店に入っては出るの繰り返し。 何がほしいわけでもない。 買い物をした形跡のない手元は…
船旅の真実 オーシャニア編 64
集合時間はきた。 少しだけ「やっと帰られる」の思い。 カリメロを含む3台の乗用車が時間通りに到着。 AM8:30 メッシーナ港発 ↓(僕らが助手席) 「ゴットファーザー」の舞台 サボカ 発 ↓( A さん 助手席 ) サボカ発 カステルモーラへ ↓( B さん 助手席 ) カステルモーラ発 タオルミーナへ ↓( C…
船旅の真実 オーシャニア編 65
到着 雨はそれほど気になるまでもないが降り続いている。 カリメロはいたって元気だ。 3台の車から到着の順に今回のメンバーが降りてくる。 めずらしく妻が写真を撮ってくれと僕に言う。 カリメロとの2ショットだ。 彼も快くおさまってくれた。 妻が僕も彼と一緒に撮れと言ってきたので僕はその気で彼に並ぼうとしたら彼は「男とは撮…
船旅の真実 オーシャニア編 66
こんな流れも予想しての乗車チーム分けなのだろうか。 ジローラモ・・いやカリメロチームからは笑いが起こっているのを滝元さんは近くで「いい想い出が出来て良かった」とでも言わんばかりにニヤついている。 カリメロと今回の少ない時間への感謝を込めてそれぞれが握手。 振り向くと別の車のドライバーたちも乗客達と握手を交わす。 カリ…
船旅の真実 オーシャニア編 67
冷えた身体を温めよう。 バスタブは毎日綺麗に掃除をしてくれている。 〝 円 〟を4分の1に切ったサイズのシャワー室。 仕切りはシャワーカーテンではなく扉が付いているので外にシャワーのお湯が漏れる心配もない。 170センチ程しかない僕の体型でも肘を伸ばして身体を洗うとぶつかるのが少しだけストレス。 アメニティはブルガリ…
船旅の真実 オーシャニア編 68
着替えもした。 船の中は適温。 期待しているレストランのため僕はジャケット、妻は2度目のスカートだ。 予約の時間は19時30分。 レストランからの招待状も持っている。 時間のトラブルも互いに確認して間違いはない。 Deck5 「ジャック」と「レットジンジャー」はこのフロアにある。 何を思ったかエレベーターを使わずに一…
船旅の真実 オーシャニア編 69
見とれてる時間を惜しみながら目的のジャックへ。 入り口ではクリーム色に近い白いジャケットにDrop Knotに結ばれた黒い蝶ネクタイ。 〝 ちょっと違うぞ 〟感。 ジャケット着用は勧められたわけでも聞いたわけでもないが生きてきた経験で覚えた本能とは別のもの。 しかし、ここでもあの「日本語メニュー」は手放せない。 全体…
船旅の真実 オーシャニア編 70
Merci, bon appétit。 ロッシーニ、エスカルゴ、フォアグラのソテー、トリュフクリーム・・・お腹いっぱいに満たされた僕達。 隣の席のご夫婦はそのまたお隣の席の方達とご歓談中。 6人が丸いテーブルを囲んでいる。 皆、肌は白く髪はブロンド。 瞳は青かったり、薄いブラウン、グレーがかった人もいるような。 この…
船旅の真実 オーシャニア編 71
最後の「特別レストラン」が終わった。 グランドダイニングでもテラスカフェでも立派なお料理はいただけるのに「終わった」感が強い。 「寄港地」と呼ばれる場所に観光するのもあと一回かと思われるのと同時にレストランの終了が結びつく。 ひょっとしてあのカルテットはまだやっているかもしれないとの思いで1フロア降りてみる。 まばら…
船旅の真実 オーシャニア編 72
9053号室 部屋に戻った僕たちは今まで撮ってきた写真を見直す。 数百枚のカウンターがファインダーの下の液晶画面に情報を伝える。 こんなに撮ったんだ、とこれだけしか撮っていなかったんだの入り混じる感情。 自宅のそれよりははるかに小さいソファで仲のいいカップルのように肩を並べて液晶を覗き合う。 こんなスタイルもこの船の…
船旅の真実 オーシャニア編 73
目がさめると閉め忘れた遮光カーテンのほんの少しの隙間から差して来る灯り。 晴天のそれではない事を経験から察する。 僕の位置は窓に近い方だ。 起きると必ずカーテンを開けてお天気チェック。 ほんの少し前は時差もあったのだろう開けても真っ暗だった。 ほんのり曇ってはいるが広い水平線の一部分には力強い明かりもさしている。 遠…
船旅の真実 オーシャニア編 74
欲深い事にホライゾンで一個二個の焼き立てを食べた後の数時間後の朝食には出掛ける。 ほとほと欲深い。 知り合いとならせていただいたご夫婦からグランドダイニングの「ラムチョップ」は美味しいと聞いていた。 朝からのフルコースだってある。 朝から「 肉 」は僕は無理。 しかもラムとは相性が良くない。  」でお話しした〝 オチ 〟が気になってサロンにご来店の折に聞いて来てくださるお客様が多いのでここで 〝 オチ 〟をお話しします。 ・・・翌朝、ノックされたドアを開けたそこに立っていたのは「ガタイのいい〝 男 〟…
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船旅の真実
イタリア旅行のナポリで見た「豪華客船」!!一度は乗ってみたい。 じゃあ、行こうじゃないか!から始まったクルーズ旅行の記録を綴っていこうと思います。